誠実に説明をするということ | t-labo(中学校教師の支援サイト)

誠実に説明をするということ

教師は気をつけないと傲慢になってしまう。
というのも、教師は生徒に命令・指導する立場であり、生徒はそれに従った動くから。
自分が偉いと勘違いしてしまう。

だから、誠実さを失うことが多々ある。



1.人のせいにしても説明にはならない

例えば、生徒が席替えをしたいといった時に、どういう理由をつけてだめだと言うか、考えてみて欲しい。

人によっては、「隣のクラスがやってないからできない」なんて言うかもしれない。
これは確かに一つの理由だけど、やってはいけない。

自分のクラスの席替えでさえ、自分で決められないのか

と思われるし、人のせいにするのは説得力にかける。
とはいえ、生徒はそれで納得する場合も多いのが現実。
というのも、生徒にとっては、みんなと同じ、というのは大事だから。

でも、教師はみんなと同じじゃなくて、個性を大事にしろって言いますが。
自分の言い方はみんなと同じになってますよね。




2.誠実に説明する

根本的に、席替えのタイミング・ルールを決めておけってことなんですが。
大事なのは、だめだという時に、自分の気持ちを正直に、誠実に言うってことです。

給食当番が最後まで行っていないからだめだ
掃除当番が最後まで行っていないからだめだ

とか、自分なりの見解で話す。
時には、生徒にとって不満の残る決定でも、その不満を理解した上で話をする。
それが生徒と向き合うことになります。

生徒も時には、大人の事情を知らなければいけない場面もありますから。
その積み上げが信頼となり、学級のまとまりをつくっています。

「だめなものはだめだ!」と言ってはいけないのです




3.誠実になれないのは自分に自信がないから

人は身構えた状態だと虚勢を張ります。
だから、口からでまかせが出たり、頑なになったりします。
自分がクラスのことを、嫌い、苦手、憂鬱なんて思っているとそういう状況に陥ります。

もし、そんな状態でクラスに行き、生徒に何かを言われたら、まず出るのは拒否反応でしょう。
だから、「だめなもんはだめ!」という風に言ってしまうし、生徒に負けてはいけないと身構えてしまいます。
根本的に自分に自信を持てない状態になっているわけです。

ぼくは常に「自分は自分」と思っています。
生徒との間に勝ち負けを意識するのではなくて、信頼を意識します。

非を認める・謝ることは負けではなく、誠実な対応です。
生徒を言い負かすことは勝ちではなく、生徒にものを教える指導の一環です。

何かを話をするときに、カッコ悪いかもしれないけれど、そうしないときちんとした説明がつかない場面もあります。
だから、それはそれで誠実に話しをすればいいのです。
カッコ悪いと生徒は笑いません。

そうか、とその心を感じ取ってくれるのであり、こうした積み重ねが生徒の心を育てていきます。
教師はまずそうした心の壁や虚勢を取っ払うことから始めましょう。