第57話 再提出、不服 | t-labo(中学校教師の支援サイト)

第57話 再提出、不服

土井は引かなかった。
土井は指導主事に「適正な評価がなされいない」として電話を入れ、指導主事が校長に面会しにきた。
そして、校長が己斐を始めとして、人数がおかしかった教科担当を校長室に呼び、

「適正な評価をするように」と注意した。
そばには土井もいた。



己斐は仕方なく、生徒のノートをもう一度集め、軒並み評価をBに下げた。
当然、生徒からは「おかしいんじゃないか!」という批判の嵐であった。
複数の教科で起きたことであり、異常事態だった。

そのおかげで仕事は増え、生徒との関係も悪くなる原因をつくった。
こういう部分で、もはや土井の金魚の糞となっていた河野は何も言わなかった。
本来であれば、クレームをいうところだが。

もはや成績を無理やり下げた、というレベルだ。
保護者からクレームが来てもおかしくはない。




理科の荻原も成績に苦戦していた。
生徒との関係は悪い。
それをさらに再評価で悪化させた。

成績を再提出すると、土井は「まだ多いからだめだ」と突き返した。
荻原は小テストを急遽実施。難易度を明らかに上げた。

20点の小テストの平均点は5点台だった。
真面目に受けてない生徒ばかりなので、1点が異常に多かった。

生徒からは大ブーイングで、授業は荒れた。
「こうやって俺達の成績を下げるのが楽しいんだろう」と責め立てられた。
1組も2組も、授業どころではなかった。



※ 指導のポイント

(1)生徒の信頼を失う評価はしない

絶対評価なのに、相対評価の人数とおかしな状況を求めていること事態が異常なことであるが。
それに翻弄されて、被害をうけるのは生徒。

生徒と最初に評価の約束を確認するわけだが、そのポリシー違反をしては絶対にいけない。


(2)教育委員会に確認を

勘違い教員がいると独裁に走る恐れがある。
声が大きい者の意見が通るという状況だ。

そのために、やはり教育委員会に相談すべきである。
「絶対評価の人数は決まっているのか?」と。

次回 → 第58話 保護者も首を突っ込む