第58話 保護者も首を突っ込む | t-labo(中学校教師の支援サイト)

第58話 保護者も首を突っ込む

そして、夜、1年生の保護者が数名やってきた。
1組と2組の保護者である。

対応したのは1年団の教員。

『急に小テストを実施したり、しかもそれが難しい。』
『ノート提出をしたのに、またノート提出をさせ、しかも評価を下げるのはおかしい』

という形でのクレームだ。
己斐は対応を途中であきらめ、職員室の土井のところへ行った。



「こういう状況なんですが、全部先生の指示でやったことです。先生から説明してください」
『私はそうしろと言ってません。ただ適正な評価をしてほしいと言っただけです。そもそも、教科のことは教科で責任をもって指導をしてください。』

取り付く島がなかった。

「ノートに関しては、評価が不十分なところがあり、もう一度提出をしてもらって、評価をした。」
「小テストは生徒の理解を知る上で、難しい問題をやることもある」

という説明を行った。
保護者は『成績を下げるために、こういうことをやっている!』と不信感を露わにした。

土井の対応に腹が立っていたのもあり、己斐は

「一連のことについては、教務主任と校長からの指示もありました。もしも、何かあるようでしたら、最終的には校長に話を通すほうがいいと思います」
内部事情は話すべきではないが、どうしようもない状況だった。



※ 指導のポイント

(1)言った責任は取る

土井の指示で教員が翻弄されているが、その責任を取ろうとしないのはありえない。
こんな教員の言うことを聞いてはいけない。
とともに、自分が指示した立場であれば、きちんと責任を取れるようにしたい

次回 → 第59話 共闘