第76話 徹底しよう | t-labo(中学校教師の支援サイト)

第76話 徹底しよう

教室を施錠した後に、島田は吹奏楽部の小川を訪ねて行った。
人目につきにくいところに呼び、放課後の教室の様子を聞いた。



『うーん、、、いつも通りだったよ。鬼ごっこしていたし。
黒板にいろんな人が落書きをしていたし。』

誰が何をしたのかを聞いてメモしていく。
『2組の生徒が入ってくるのは、いつもだよ。1組の人も2組に入るしね。』

状況はめちゃくちゃだ。

島田は本日も臨時の学年会を開いた。
この状況では毎日学年会になる。
というか、そもそもこの状態でよくやってこれたなと感心する



問題にしたのは、次のこと。

・黒板を落書きをすること、そして消さずに放置すること
・他のクラスに出入りすること、それによって物品が失くなることがあること
・帰りのSHRで生徒が教室に入らないのを放置すること
・帰りのSHRは静かに行うこと

「とにかく徹底しましょう!」
と島田は言った。
有田と赤井は賛成したが、佐々木はしぶった。

『ぼくもやることはやっているんですけど。生徒がそうやって動くかはわかりませんよ』
「やらせきるんですよ。帰りのSHRだったら、入るまで始めなかったらいいでしょう?」

『そんなにうまくいかないですよ。生徒は文句言いますし』
「じゃあ、なんで1組はうまくいったんですか? そもそも、生徒に文句言われようが関係ないでしょう。やることをやるのが仕事ですよ』

『そりゃ、わかってますよ。だから言うことはきちんと言ってますよ』
「なら、いいじゃないですか。あとは徹底するだけですよ。有田先生と赤井先生も手伝ってくれますし、ぼくも手伝いますから」

『はあ、そうですか・・・』
「で、だめな生徒には徹底して指導しないといけないし、保護者にも協力をお願いしましょう」

『いやあ、保護者も協力なんてしてくれませんよ』
「とにかく、みんなでやりましょうよ!」

何がどうであれ、学級崩壊は終わらせないといけない。
そのためには、ルールを守らせることが必要だ。


※ 指導のポイント

(1)教員の意識を徹底しよう

なんでもいいや、みたいな気持ちではうまくいかない。
みんなでこうしよう、と一枚岩にならないと指導はうまくいかない。
教員が団結するからこそ、生徒にもいい影響が与えられるのだ

次回 → 第77話 遅刻の指導、再び