第78話 臨時の学年集会 | t-labo(中学校教師の支援サイト)

第78話 臨時の学年集会

1時間目は1年生は道徳だった。
緊急に全員に話をする必要があったので、前半は急遽であるが学年集会にした。。
教室使用の仕方について指導しないといけない。



島田が話をした。昨日の状況を報告した。

「教室は君たちが借りている場所であり、君たちが管理をしないといけない。
それなのに、黒板に勝手に落書きをして、おまけにそのまま。
教室は散らかしてそのまま。

それを誰が掃除するの?
先生たちの仕事ではありません。
君たちの仕事。

もしも、今後も続くようであれば、昼ごはんで使用するのは禁止にします。
家に帰って食べてきてもらうようにします」

菊野が目を怒らせて発言した
『そうやって決めつけて、全然関係ないやつもいるのに、何でそんなことされなきゃいけんのん?』



「君が言うことはよくわかる。一部の人なんだよね。この一部のせいで、みんなが迷惑している状況がある。
でも、一部の人が続けるおかげで、教室は汚く、不便をしているのは変わらない事実なんだよ。
だから、問題であり、問題が解決されないと教室は使うことができないんだよ。

じゃあ、どうしたらいい?
使っている君たちが気をつけないといけないし、声をかけて注意をして、見張っておかないといけないんだよ。
それが管理するってことだよ」

『はあ、なんでそんなことせにゃいけんのんか!』
「それをしたくないんだったら、やった人にやめさせるか、もう使わないかのどっちかしかないよ」

『そうやって、また押し付けるんだろ! 大人ってやつはいっつもそうなんじゃけ』

「押し付けるも何も、ここって君たちの家でもないし、持ち物でもないだろう?
なのに、勝手に権利ばかり主張したらおかしいよ。
好き勝手は自分の家でやりなさいや。
こうやって学校で権利だけを主張するのはおかしいよ。ただのわがままだよ」

菊野も黙り込んだ。ただ睨みつけてはいるが。

「誰がやったかは今回は追求しないことにします。きちんとこちらが話をしていなかったのもあるから。
だけど、次も同じようなことがあったら、誰がやったかをきちんと明らかにするようにします。」


次の話題は教室の出入りについて。

「物がなくなることが起きています。その一因はよそのクラスへ勝手に出入りすることにあります。
ですので、よそのクラスへ入ってはいけません。禁止です。」

今度は向井が発言した
『なんでそうやって、いちいち決められんといけんのですか!!』

「自分のクラスは家みたいなものなんだよ。
そこで授業を受けて、給食を食べて、自分のロッカーがあって、生活をしているわけでしょ。
生徒一人ひとりにはそうした家があるわけだ。

そうしたら、1組の人が2組に入ったら、他人の家に勝手に進入することになるでしょ?
もしも、自分の家に、隣の人が入っていたらどう思う?
おかしいでしょ」

『友達と話すだけなら問題ないでしょ。遊びに行くこともあるんだから』

「それも一理あるよ。だけどね、大人数で生活する場所だから、そうした例外を作り始めると管理できなくなるんだよ。
誰が何をしたってね。
もしも、そのクラスで物が失くなって、よそのクラスの人が入っていたら、疑われるよ?
それでもいい?

そもそも友だちと話すならろう下で話しなさい。それでいい。
わざわざ、人の家に入り込んでするべきじゃない。
それにね、よそのクラスの人に入ってほしくないと思っている人もいるんだよ。

それなのにズカズカ勝手に入り込んだらいけないよ」

『そうやって押し付けてから。頭おかしいんじゃないの?』

「みんなにはっきり言っておくけど。
今、1年生で行われていることは、異常なことが横行しているんだよ。

物がなくなる、嫌がらせをされる、授業が崩壊する、SHRに人が入らない、、、すごく異常なことなんだよ。
そんな状況であるから、いろいろと言われても仕方がないよ。
昨日も言ったけど、きちんとしないとどんどん制限がつけられて、不自由になるんだよ。」



※ 指導のポイント

(1)きちんとだめなことはだめという

理由をきちんと説明してダメなことはダメというのが指導。
迎合してはいけない。
そして、例外ばかりを作ってはいけない。

線を決めたらそれを守るのが当たり前である。

次回 → 第79話 島田の初授業