第81話 向井包囲網 | t-labo(中学校教師の支援サイト)

第81話 向井包囲網

島田が向井を口撃したのは、担任である佐々木が指導できないからだ。
副担や学年主任が悪者になり、担任がファローしておいしいところを持っていくほうが、学級経営上うまくいく。
帰りのSHR後の職員室。
ご飯を食べながら、今後の指導についてプチ学年会を持った



島田は平川に向井の件で話しかけた。
島田が見る限り、平川が力があり、陸上部の生徒を掌握していた。
ここは協力をしてもらうのがいい。

大きな問題と見ているのが、向井のキレる動き。
限界点が近く、キレると物にあたり危険である。
その指導をしっかり入れたいし、保護者の協力も得たい。
2組の崩壊を止めるには、まず向井をどうにか抑えないといけなかった。


平川と島田は外に出て、平川がクラブ活動をしている向井を呼び出した。
島田の姿を見た向井は嫌な顔をしたが、顧問である平川が呼んでいるのでいそいそとやってきた。

「あんたは、今日の帰りのSHRに出なかった聞いたけど、本当なん?」
『・・・はい、本当です。。。』
向井は興奮が冷め、借りてきたネコのようだった。



「教室に入るように言われたけど、それを無視してどっかにいったの?」
『・・・はい、そうです。。。カッとしてしまって。。。』

「いつもいってるけどね、学校のルールも守らんと、クラブだけでるっていけんし。
あんたが今日やったことは本当に大きな問題なのよ。わかってる?」
向井は下を向いて話を聞いている

「そうやって問題を起こしているのに、クラブだけ出るっておかしくない?
他の部員や生徒、先生たちみんながおかしいって思っているよ。」
『はい、、、すいません』

「それってさ、言う相手が違うんじゃない?
こうやって島田先生が来ているけど、言うことはないの??」
向井は言葉を探すように視線を少しだけ彷徨わせたが、島田の方に向き
『先生、すいませんでした。先生がきちんと注意をしてくれたのに、キレてしまいました。もうしません』

あっけなかった・・・。

「わかった。そうやって反省がきけて嬉しい。ぼくも言いすぎてしまった悪かった。ごめんな。
だけど、帰りのSHRには入らんといけんよ」

*******

「先生、ありがとうございました。助かりました。
にしても、ここの生徒って、好き勝手やっている割には、小物ですよね」
島田が平川に言った

『でしょ! だからね、本気になって、しつこく指導すればいいのに、誰もしないからめちゃくちゃになるんよね。』


※ 指導のポイント

(1)生徒指導はチームプレイで

生徒指導がうまくいかない時がある。
その時には違う先生に協力をお願いしよう。

というのも、生徒指導は普段の人間関係が根底ある。
人間、合う合わないがあり、合わない教師ががんばってもだめなことはある。
だからこそ、合う人間に手伝ってもらい「先生たちはここまで情報を共有しているのだ」と生徒に知らしめないといけない。

次回 → 第82話 職員会での発言