生徒指導の極意は、ほめること | t-labo(中学校教師の支援サイト)

生徒指導の極意は、ほめること

生徒指導で一番必要なことってなんだろう?

って・・・考えてみると、


ほめること。

これが生徒指導の極意であると思っています。


ですが、苦手で、いつも振り返ってみて「あのときに言っておけばよかった」と思う日々です。
その点、女性の先生の方がほめるのが断然上手です。



衝撃的なエピソード


非行を繰り返す生徒がいて、校内徘徊することもしばしば。
行事の時には問題を起こすことも。

そんな時に担任の先生や学年主任が対応するんですが、やいのやいの反抗して、先生たちは手を焼いているんです。

学年は違うのだけど、ある先生が近づいてくると、その生徒は急に大人しくなって連れて行かれました。
その時の衝撃と言ったら・・・。
あれだけ問題を起こしておきながら、なんであの先生の前では大人しくなるのか。
怖い先生でもないんだけど。

その先生に聞くと

「あの子は私が顧問しているクラブにして、ずっと可愛がっていたんよ。
それが急に非行に走るようになって、身を持ち崩してしまった。
クラブやってた頃に、手をかけてもらったというのがあるから、私の前ではあんな感じになるんよ」

と。
これは相当深かった。

その先生が連れて行く時には、怒ったりはしない。
その生徒と話しながら、笑ったりしている。

これぞ、生徒指導の極意だと思った。
怒るだけが生徒指導ではないのですよね



ほめられると、嫌えない


その後、自分の実践も振り返りつつ、いろいろと考える日々でした。
腑に落ちたことがあって、行き着いたところは、

人間は(肯定的に)認められると、その人に対して好意を持ち、そのことを邪険にできなくなる。
その認める(ほめる量)で生徒からの評価は決まってくる。
それは決して、ひいきをするとか、甘やかすということではありません。
その生徒(個性)を認める=ほめる、ということです。

その結果として、

ほめない教師に対しては
「は? うっさいんじゃい」

と言っていても、
ほめてくれる教師に対しては
「いやー、ちょっと」

って。
言い方や態度が変わります。



実は、注意をすればいいという問題ではない


授業中に、生徒が全然関係ないことを発言することがあります。

「今日の給食は焼きそばじゃ! やった!」

なんて。
そんなときに、
「授業中に関係ないこと話したらだめ! 黙っておきなさい」
と言いますか。

先生の指摘することはまともなことですので、問題はないです。
ただ、

「そうか、いいこと聞いたわ。楽しみだね。
でも、その話はあとね。」

と言うとしたら、生徒の気持ちとしてはどうでしょうか。
会話をキャッチボールとするなら、それを受けてあげると心通じるものがあり、生徒も悪い気がしないはずです。
もちろん、こんな事をしていると、授業中に私語が増える、関係ない話題ばかりなるといった弊害が生まれる可能性もあるので、気をつけないといけません。



とにかく、ほめる


自分は苦手なので、偉そうなことは言えませんが、

生徒のことはほめられるときにほめておくべきで、
それを習慣になると大きな武器になります。


「礼がきれいだね」
「ノートの色使いがうまいね」

人は言わないと伝わりません。
そして、ほめることでいいことが連鎖します。

誰かをほめると、周りで聞いて生徒も「自分もほめられたい」と思って、真似をするようになります。
そうすると、1のいい行いが、2,3と増えて、クラスに広がって、いつの間にか、クラスの文化になっていきます。

ほめるだけで、クラスにいい文化が生まれるんですよ

それって偉大です。
怒って、叱ってよりもはるかに効果は高いです。



終わりに


1日3回はほめるようにしようとセンターの研修等で言われることもあります。
でも、すぐ忘れちゃうので、机の透明なデスクマットの下に「1日3回ほめる!」と書いた紙を置くなど工夫するとうまくできます。

驚くのは、ほめると本当に生徒が変わっていくということです。

ぜひ、やってみてください。