「どうやったら勉強できるようになりますか?」と言われたら | t-labo(中学校教師の支援サイト)

「どうやったら勉強できるようになりますか?」と言われたら

学力の高い子、低い子がいます。教師から見ればそれが当然ですが、親の立場で言えば”オンリーワン”なわけです。
自分よりも出来が悪い場合は、かなり困惑してしまいます。
正直、なんと言っていいか、未だに迷っています。

親にとっては悩みの種なんですけどね。



1.こちらが悩む理由

ぼくが考えていることをぶっちゃけちゃうと、
学力(テストの点)の良し悪しは、”生まれ持ったDNA”と”環境”の結果であり、ほとんど変えられない。

つまり、運動音痴がいるように、学力音痴も絶対にいるし、それを変えるのは難しい


これが多くの生徒を見て、なんとかしようと思い実践した結論です。
とはいえ、それを安易に親に言えるわけもなく。
もう一つ大きな問題があって、

真剣にアドバイスをしても、親は実践しない

ということです。
だから、意味がない。下手すれば嫌われる原因になります。




2.親が求めているもの

多くの親は子どもに”個性”ではなく”平均”を求めているわけです。
いくら容姿端麗であっても、その子をモデルやアイドルに育てようとはしません。
その子の個性ではなく、平均的な生き方を求めるから。

もっと言えば、自分と同じような人生を歩ませたいから


だから、みんな平均にこだわるんです。
テストの平均点があれば、そこを基準に高いか、低いかだけ。
うちの子が平均より上であれば、それで満足。低いのは耐えられないし、理解できない。

私は何をしなくても平均よりもできた

って言うのがオチ。

で、教師に「学力をどうしたら上げられるか?」と相談する親の話に戻ると。

できない言い訳が欲しいのかな

と思います。
真剣に上げようとしているのではなく、「できなくても大丈夫」と教師に言ってもらいたいだけで、安心感や教師がこう言ったから、ちゃんと相談したから、という言い訳が欲しいのかもしれません。
極論を言えば、「子どもが宿題をしないせいだ」と子どもに責任を押し付けて、親の責任じゃないとしたいのかも。




3.親は変われない

そもそも、子どもの学力に関心がある親はなんとかしようと努力してますから

そう、行動に移している。
教師に相談する親の多くは、相談するだけで、行動は起こさない。
おそらくその理由は

・自分の問題ではない
・自分が面倒なことはしたくない


ここにあると思います。
親は変われない。
親がその子の学力を作り上げてきたのに、親が変わらないかぎり学力が上がるわけがない。

それこそ「お金持ちになりたい」と言って何もしないのと同じです。




4.どうアドバイスをするか

とはいえ、親に何かを言われたらアドバイスをしたくなるのが教師。
気をつけているのは”踏み込みすぎない”ここに限ります。
だって、親は何もしないから。

だから、よく言うのは、「学習する時間を増やすのが一番。本人が望むのだったら、塾に行かせてみては?」と。
これは親は努力しなくていいし、”塾に行かせている”という言い訳にもなる。
塾に行かせる親は多いから、平均的な行動で安心もする。


でも、本音で言うと、

親が毎日1時間、勉強を見てあげて欲しい


親が勉強に関心をもつと、子どもも関心をもつようになります。
この力は偉大です。
でも、できないのが現状ですから、言わないようにしてます。


本音と建前が介在するので難しいんですよね・・・。
親は子どもが”学校の学力”では難しいと判断して、違う個性や才能を見出して上げるといいなとも思います。