第196話 デブ対策は? | t-labo(中学校教師の支援サイト)

第196話 デブ対策は?

甲本、神田、酒井の聴き取りと指導が終わり、学年会が開かれた。
各自がそれぞれ報告していく。
甲本と酒井は謝罪する形にしてうまくまとまるだろう。

問題は・・・



「デブと言われることをどうやって防ぐかですね」と島田は言った。
個別指導はきちんと向きあえば、なんとかなるものだ。
しかしながら、全体の雰囲気というのは変えづらく、指導しづらくもある。

「中村をデブと呼んではいけないぞ!」と全体の場で言うわけにもいかないし、個別に言っていくのも変なのである。

『どうしたらいいですかね?』と佐々木はいつもの調子。
「デブと誰かが発言したらその場で指導、この繰り返ししかないですね。
それをしつこくやっていくことで生徒も『デブはだめなんだ」って学習するはずですから。」

『その場、ですか。なんか苦手なんですよね・・・』と佐々木。
それを見て有田は静かに溜息をつく。
(だから、いじめが発生するんよね)とでも言いたげだ。



「もっといえば、見つけるってことです。
おそらく、生徒たちは教師のいないところで、中村を馬鹿にするでしょうから。
それをあえて見つけることがいると思いますよ」

『どうやってですか?』
「いやあ、、、普通に休憩時間に見に行くとか、聞き耳を立てるとか、隣のクラスで授業の時には2組を見てから行くとか。ついででできると思いますよ。あとは中村に定期的にどうだったと聞くこともいりますね」

『ああ、、、そうですか。。。やりますね』と佐々木は手間がかかることにがっかりしているようだった。

*****

中村母へ電話を入れ、指導のことを説明した。
「さっそく対応してくれてありがとうございます」と感謝を述べられて、佐々木は嬉しくなった。
もともとは学級運営から火がついたような問題だが、迅速な対応によりむしろ評価が上がるのだ。

次回 → 第197話 言い分