第206話 掃除の反省会とやり直し | t-labo(中学校教師の支援サイト)

第206話 掃除の反省会とやり直し

佐々木の掃除担当場所では満足できるものは1つもなかった。
教室は6班編成で、佐々木の担当は4班分、残りの2班が教室の掃除である。
この様子では、教室もいつも通りだろうなと佐々木は予見していた。

赤井もまた生徒をうまく指導できずにいた。
それは掃除だけではなく、授業でもそうだった。



教室に入ってみると、いつもの有様だった。
そして、時間が延びながらも帰りのSHRが始まる。
掃除の反省の時間になったところで、各班から掃除の報告が入る。

どの班もがんばった、といういつも通りの報告だった。

(この流れが嫌なんだよ。。。いつもいつも、反対しないといけない。声を上げないといけない。。。)
佐々木は思いつつつ、大きな声を出した。

『どの班もやり直しじゃ。掃除ができてない!』

ええーーーなどと反対の声が上がる。

『掃除をちゃんとやってないのに、帰れるわけないだろうが!!』
佐々木は声を荒げた。

生徒からそれ以上の何か言われることはなかった。



(指導の成果が出てきたか?)と思っていたが、そうではなかった。
放課後、まじめ、と呼ばれる生徒以外は残っていなかったのである。
半分以上の生徒が帰る、もしくは部活動に行っていた。

残った生徒は不平不満を漏らしながら掃除を始めた。
佐々木は誰が残っていないかをチェックして、残った生徒には掃除を命じた。
そうしてチェックを行った。時間はかかったが、真面目にやればきれいになるものだ。


*******

掃除が終わったのは部活動が終わる時間くらいになった。
まあ、それなりの成果はあったと佐々木は技術棟の鍵閉めをしながら思った。
(やればできるじゃん)と。

職員室に戻ると、すぐに島田に呼ばれた。
「生徒が掃除のことでぼくのところに相談に来たんですよ」
と。どうやら嫌な知らせのようだ。

次回 → 第207話 掃除トラブル