第227話 始業式・就任式 | t-labo(中学校教師の支援サイト)

第227話 始業式・就任式

入学式が終わり、2,3年生入場。
始業式が始まった。

島田は去年経験しなかったが、始業式や就任式には驚かされた。



始業式は入学式とともに行われるのが会場の準備が行き渡っており、2,3年生にもイスがある。
そのせいか、2,3年生の中には落ち着かずに周りをキョロキョロしたり、私語をしたり落ち着かない生徒がいた。

島田は3年1組の担任であるので、自分の学級の生徒を注意する。
平川も同じように注意するのだが、他の教員は一切動かなかった。

2年生が落ち着きなかったので、島田は仕方なく去年の関わりもあるので、静かにするように注意をする。
2,3年生の落ち着きのなさは1年生にも波及し、入学式後から早々、私語が始まった。
ちなみに、生徒列の後ろは保護者席であり、1年生の保護者はほぼ全員が来ている。

(おいおい、誰もおかしいとは思わんのか?)島田は諦めてため息が出た。


続いて、就任式。
生徒や保護者に、どの教員がどの授業やクラスを受け持つか、どんな役回りかを説明していく。
1年団から順番であるが、いきなり佐々木の紹介のところから、生徒からブーイングであり、拍手はまばらだった。

感じが悪いのである。

荻原のところではブーイングが起こり、荻原が1,2年生の授業に出るとアナウンスされると、3年生は大喜びをした。
島田や平川のところは拍手が大きくなった。

(保護者もいる中で、こうやって露骨に表していいものだろうか・・・)島田はまたため息が出た。
(この学校の常識は、他の学校での非常識だ・・・)



なお、その日の午後からの会議では、土井から入学式で在校生の態度について指摘があった。
「態度がわるいのは仕方ありませんが、注意に行った人は、平川先生と島田先生だけです。あとの人たちはいったい何をやってたんですか!? こういう意識だから、学校がよくならないんです。あれだけ生徒指導をしようと言ったじゃないですか」

土井が言うのももっともだった。
教員団が生徒指導への意識が圧倒的に低いのだ。
生徒指導部長である有田は何もしていない。

そして、こういう場になると誰も発言しない。
有田が仕方なくという形で発言した。
『まあ、そう言われたら、そうよね。これから我々は意識を持って取り組みましょう』

※ 指導のポイント


(1)放置 = 承認である

生徒がまずいことをしていた時に、教師が何も言わなければ、生徒は「先生が認めてくれた」となる。
教師は一体何をしているのかというと、「面倒だから関わりたくない」と投げていることが多い。

そのおかげで生徒はどんどん暴走していく。
しつけとは日々の積み重ねである。この差が学級経営の差である。
よくない行いは即刻やめさせるべきである。

次回 → 第228話 学級開き