第233話 川島の学級開きと小川の感想 | t-labo(中学校教師の支援サイト)

第233話 川島の学級開きと小川の感想

荻原が学級開きで苦戦している隣の2年2組で川島はというと。
隣とは逆に白けていた。

入った時から異様な雰囲気だった。



『これは誰が決めたん? 何でこんなクラスなん?』と菊野がキレ気味に言った。
「何を起こっとんや。先生たちが考えて決めたに決まっとるじゃないか」と川島が言う。
『こんなクラスありえんし。担任も意味不明じゃし。』と菊野は言う。

島田たちが学級編制するときに、菊野の影響をモロに受け、悪ふざけをしやすいメンバーを外したのだ。
また、菊野とは派閥の違う神田を入れて、お互いに共鳴させず、牽制させるように狙っている。

「いや、いや、これはひどいって」と堀田が言う。
「もうちょっと考えてくれても良かったんじゃないの? 去年のクラスが最高だったし」


「あのなあ。学級はスタートしたんじゃ。それなのに、あっちがいいだの、こっちが嫌だの、言ったらいけんだろ。気持ちは切り替えろ。このクラスで新しい人間関係を作って楽しくやればいいじゃないか」
『あっちがいいって、一言も言ってないけど。勝手に決めつけんといてくれる?』菊野が反発して言う。クラス替えは気に入らなかったようだ。

公然と「クラスが嫌」と発言する生徒がいれば、クラスの雰囲気は下がる。
異様な雰囲気の原因はここにあった。
殺伐とした学級開きだった。



「先生、聞いて、聞いて!」と島田に寄ってきたのは小川だった。
「三澤ちゃんと一緒なんよ! 先生のおかげ。ありがとう!!」と嬉しそうに話す。

島田が学級編制を行った時に、小川と三澤は別クラスだった。
それを「どうしても小川が欲しい」と荻原が川島に頼み込んで、渡辺と入れ替えたのだった。
リーダー欄に小川は◎、渡辺は△と評価は大きく差があったが、盛大に学級崩壊を起こした荻原には配慮が必要だと川島は考えたので了承した。
そもそも、男子の体育担当なので、女子には疎い。

「でもね、、、担任が荻原で最悪。もう、みんながっかり。学級も授業もめちゃくちゃになるって言ってるよ。でも、三澤ちゃんと一緒だからいいんだ!」


悲喜こもごもあるようだが、今年も荻原のクラスは展望は暗そうだ。
この予感は当たるわけで、翌日の朝読書から荻原、川島両方のクラスでは問題が起きている。
生徒が読書しないのであった。
次回 → 第234話 3学年の様子は