授業中に生徒の携帯電話が鳴った時の指導方法~実は犯人が特定できなくてもいい | t-labo(中学校教師の支援サイト)

授業中に生徒の携帯電話が鳴った時の指導方法~実は犯人が特定できなくてもいい

授業をしていると、「プルル」とか「チャララ~~ン♪」とか楽しげに携帯電話の音が教室に響いた経験はありませんか?

その時にあなたはどういう指導をしましたか?
明確に指導しないと、生徒からの評価を下げてしまいますし、自分をどんどん追い詰めるようになります。
今回はこの指導を考えてみたいと思います。



1.指導しないと馬鹿にされる


卒業生がたまにやってきますが、学力の低い高校に行った生徒の話は耳を疑ってしまいますね。
中学校よりもレベルが低いじゃん・・・って正直思います。

高校選びは成績で決めるな、って指導をすると思いますが、ぼくの本音は「学力で選ぶべき」って思ってます。
この話は別の機会にするとして。
その成績が低い子が行く高校では、携帯電話の持ち込みは禁止だけど、授業中に生徒はみんな携帯をいじっており、携帯電話が授業中に鳴ることがあるそうです。

卒業生はこんな風に言います。
「携帯の音、絶対聞こえてるし。なのに、先生何も言わんから。すごいよね」

って。

馬鹿にしているんですよ

きっとこの先生が言うことに、生徒は耳をかさないでしょう。
そもそも、高校のルールがあるのに、その教師はルールの指導をしないわけですから。授業中に携帯をみんながいじるのも無理ありません。
ここを抑えておいて欲しいんです。


面倒だから、主義に合わないから、と言い訳を付けて指導をしない人がいますが、そのせいで、生徒からなめられるんですよ、馬鹿にされるんですよ


2.目的を理解しよう


一番まずいのは、そのまま流してしまうことです。そもそも、なぜ、流してしまうのか。


指導する自信がない・・・


これでしょうね。若手の教師が「あえて見逃してやった。次は指導する」などと強がりますが、結局のところ、指導できないって思っているんですよ。
どうして、指導できないと思っているかというと、


解決できないといけないと考えているから


これが潜在的に大きな部分を占めていると思います。
でもね、

解決できなくてもいい。牽制するだけでいい


こう考えてみてください。そうすれば楽になりますね。
そもそも、大事なのは、携帯電話を持ち込ませないことであり、電話を鳴らした生徒を徹底的に締めあげることではありません。
犯人がわからずとも、牽制することで同じことが起きなくなれば、指導の目的は達成できています。


3.まずはストップをかける


携帯電話が鳴ることが、生徒の中では「やってはいけないこと」と認識されています。
「まずいんじゃないの?」とか「卑怯な奴がいるから指導して欲しい」とか、生徒は考えています。


だから、そこで、「ちょっと待て! 携帯電話の音がしたぞ」と声をかけ、ストップするわけです。
勝手に携帯を持ち込んでいる生徒に、嫌な感情を持っている生徒はここで、心の中で先生に拍手を送ります。


この「ちょっと待て」が言えるかどうかは、大事です。


4.徹底的な犯人探しは難しいことを知っておく


携帯電話はかばんの中などに入っていますから、検査できません。
だから、自主的に名乗り出るのがなければ見つからない可能性は高いわけです。


やることを整理しておきましょう

1)音の鳴った場所を特定する
2)その周囲の生徒に確認する。その時に、怪しい表情をした生徒をチェック
3)犯人がわからなければ、全体に話をする。
4)担任に報告する
5)担任はクラスで再度話をする

という流れになると思います。なんで、こういう流れにするかというと、

1)教師はどこで音が鳴ったかをきちんとわかっていることを示す
2)生徒に確認することで、犯人を許さない気持ちと犯人には嘘をつく罪悪感を与える
3)全体に話をすることで、まじめな生徒は「あいつのせいで時間が無駄になる」(生徒は大抵、犯人を知っている)となり、不真面目な生徒が浮くように仕向ける。また、「あいつが持ってきてます」と言わせるように仕向ける
4・5)担任が再度話をすることで、ルールを破ると面倒だ、教師同士は繋がっていることを生徒に理解させる


仮に犯人がわからなくても、こうやって指導を繰り返すことで、ルールを守らなければいけない意識はついていきます。
継続は力なりですよ。やらなければ0です。


まとめ


生徒指導の基本はストップを掛けること。そのまま流さないこと。これに尽きます。

これさえやってくれればいいんだけど、そうできない教師は多いのが現実です。
学年団でガッチリと連携していけば、なんとかなるんだけど、それができない・やらない教師のクラスから崩壊が始まってしまいます。
ぜひ、やってみてください。