生徒が泣いていた時の指導 | t-labo(中学校教師の支援サイト)

生徒が泣いていた時の指導

中学校の場合、担任はクラスの生徒と過ごす時間はあまり多くありません。
教師が見ていない時に事件は起きるもので、絶対指導しなければ行けないのは泣いている生徒がいるとき。

さあ、あなたならどのように指導しますか?

第246話 猿田の様子などでも活かせる指導です。



1.教室の空気を感じる


大事にしたいのは、教室の空気を感じる力。
誰かが泣いている場合には、必ず原因があり、その原因を多数の生徒が見ている可能性が高いわけです。
教師が教室に上がるまでそのことを知らないのは、生徒が「わざわざ先生に言うまでもない」「先生に知られると面倒」「プライベードなことだから知られたくない」などの心理があります。


さて、誰かが泣いていると、必ず、教室はある種の違和感があります。
それを敏感に感じ取りましょう。
もしも、泣いているのに何も感じなかったという人は、普段から空気を感じる力を鍛えていきましょう。


2.絶対に放っておかない


もしも、男子が泣いている場合は「悔しい」とか「物理的に痛い」とか言うことが理由であり、触れてほしくありません。
これが女子の場合だと、多いのは「泣いている」ことを周囲や教師にアピールして、かまって欲しい、気にして欲しい、大事にして欲しい、という欲求の現れのケースです。

こうした事情を理解しつつ対応したいものです。
あなたが泣いている生徒に気づいたとき、育っている学級なら、「先生!」と言いながらシッと話しかけてはいけませんよと注意してくれると思われます。育っていない場合は、空気がおかしいだけです


さて、泣いている生徒に全体の場で声をかけるのはやめましょう。
本人はそれどころではないからですし、周りの生徒もこういうときには「声をかけてはいけない」ってわかっているから。

だから、休憩時間や放課後などの時間に声をかけます。
やってはいけないのは、放置しておくことです。
必ず原因あるのです。

そして、その原因を必ず究明してください。指導するかどうかはケースバイケースですが、こうやって困った生徒を担任が助けるかどうかは、生徒たちは見ているんです


3.聞き出す


泣いている原因を本人からいきなり聞き出すのは、けっこう大変ですし、本人も言いにくい部分もあります。
だから、周囲の生徒や頼れる生徒に話を聞いておきましょう。

ですので、自分なりの情報源を作っておくことが大事になります。
この生徒に聞けばわかる、教えてくれるというのがね。


で、だいたいの事情を掴んだ上で、本人と話をしましょう。話を聞きながら考えるべきことは、指導について。

1)本人の意志とは関係なく指導しなければいけない
2)本人の意向に沿うように指導をする
3)本人が嫌だといったら指導しない



よく起こるのは、どういう状況であっても、4)指導しないを選ぶ教師の存在です
4)を選ぶ場合、あまり深く話を聞かずに「指導したほうがいいか?」と聞き、『いや、ちょっと』と躊躇するのを聞くやいなや「よし、わかった知っておくだけにする」と恩着せがましく言います。
単純に指導したくないだけであり、のちのちの言い訳として、ちゃんと話を聞いて本人の意向で指導しなかったんだというパターンです。


これって問題が解決してないんですよね


ここが一番大きな問題なわけです。教師は指導したつもりになり、問題を後に回すだけです。
その結果、どんどんほころびが大きくなって修復不可能になるケースもあります。


4.指導と保護者への電話連絡


指導についてはケースバイケースですが、ぼくの感覚として「不条理」「ムカつく「腹が立つ」「嫌だ」と感じる場合は指導します。
親の立場になっても同じでしょう。
もちろん、どんな生徒かにはよりますが・・・。

つまり、基本的には、3)を2)に近づけていくわけです。
その結果、こまめに生徒指導をすることになります。そのメリットは

・小さな問題で収まる
・生徒との信頼関係ができる → 学級に波及
・保護者からよく面倒をみてもらえていると感謝される



本当に実感する部分です。もしも、しなければ、逆の結果になることも理解しておきましょう。
ちなみに、保護者に電話するかどうかは、通常の生徒指導と同じ判断でいいと思います。


まとめ


正直、生徒が泣いていると「げ・・・」って内心思います。問題が起きたからです。
とはいえ、泣いているのは状況として、トラブルが表面化したわけで指導はしやすいのです。
だからこそ、しっかりと指導をする場面だと考えています。

生徒と関わる時間が増える分だけ、生徒や保護者からの信頼が獲得できると考えてみてください。