第249話 対応協議と | t-labo(中学校教師の支援サイト)

第249話 対応協議と

『まずいですね・・・・』赤井がつぶやいた。
有田と秦は学校に帰り、待機していた赤井と佐々木、教頭に報告した。

生徒同士のトラブルならまだしも、教師が原因を作っていたのはまずい。



整理すると・・・

・秦から猿田がチクったことを知った黒井と近場が怒った
・そこから黒井と近場が嫌がらせを始める
・殴るなどの暴力や暴言、持ち物を隠す、壊すなどを繰り返していて、現在も続く
・沢井も加わっている


秦はずっと「どうせ私が悪いんでしょ」の繰り返しだった。
そんなことないよ、と言って欲しいだけかも知れないが、誰も言わなかった。
何かを言っても逆ギレされるだけでもあった。


『指導は月曜日の放課後にしたいけど・・・参観日のあとは学級懇談会かあ』
懇談会は1時間程度はかかる。
『なら、私が彼らを引き止めておきます』と赤井が言った。

「わしのところは割りと早く終わると思うから、合流したら指導を始めようか』有田が言った。
秦は自分が不在で始まっても文句はないようだった。




秦からして見れば、自分はそこまで悪くない。口をすべらせたのはただのミスである。
そもそも、そのことで恨みに思って暴力を振るう方が悪いのだ。
そいつらを非難せずにどうして私ばかりが責められ、ただのミスを何度も取り上げられないといけないのか、納得がいかなかった

こうやって自分に責任を押し付けているだけじゃないかと強く感じるのだった。
つまり、あるのは被害者意識や不平不満であった。

当然、周囲の人間はこういう風には考えてはくれないので、周囲との溝は深まるばかりだった。
ついでに言うならば、赤井や佐々木は、今回の問題の協議のために残っていてくれたわけだが、そのことへの感謝などは当然ない
次回 → 第250話 懇談会での危険信号