第259話 生活ノートの話 | t-labo(中学校教師の支援サイト)

第259話 生活ノートの話

荻原のクラスの問題行動を起こすメンバーは、荻原の言動に戸惑いを感じていた。
違和感というか、読めないというか。

朝読書のあとは、朝のSHRである。ここでも荻原の言動はいつもと違っていた。



生活ノートはクラスの半分程度しか出ていなかった。
いつもは『ちゃんと出せや!』といった形で声をかけるだが、今日は。

『さっき数えたけど、18人分あったよ。これまた偉いな。生活ノートを書いて、毎日を振り返る日記を書く習慣は力になるよ。文章を書くと心もすっきりして落ち着くし、ストレスの解消にもなるって知ってた? こころの健康にもいいし、文章力も上がるんだよね。国語の点も上がるんじゃないかな』

とにかく、妙な雰囲気だった。

朝のSHR後に何人かの生徒が忘れていたと生活ノートを提出しにきた。その中にもちろん、甲本が入っていた。
『嬉しいね!』と言いながら、受け取った。

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『先生!!! 今日はすごかったですよ!!』
荻原は空き時間に島田を見つけると、嬉しそうに今朝の報告をした。

「先生、よかったじゃないですか! でも、まだまだ1日目の始まったばかりですよ。これを続けていけるかですよ。三日坊主もだめですよ」




島田から言われていたことは、たくさんあった。それはいつも自分がしないことばかりだった。
「これはちゃんとやっている先生は、みんなやっているんですよ。平川先生も」と島田は言った。

例えば、生活ノートの返信は相手を認め肯定的に返事をすること。返事は3文は書くことと言われた。
荻原は普段は1行だし、思ったまま書いていた。
当然、文量は増え時間もかかるので、嫌だったが、今朝のことがあったのでやってみようと言う気になった。それに国語教師のいうことでもあるし。


1行の返事を3行にするのは、とても大変でいつもの倍以上の時間がかかったが、仕事をやった感があり、心は充実した。


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『今日は嬉しいことがあった。生活ノートが23部も出た! 初めて3分の2を超えたんだよ!すごいよな!」

と帰りのSHRで話し、また生徒を驚かせた。


生活ノートの指導はこちらの記事を → あなたは生活ノートを提出させる重要性と意味を理解していますか?
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