精神年齢を下げて話すというのは、どういうことですか? | t-labo(中学校教師の支援サイト)

精神年齢を下げて話すというのは、どういうことですか?

みなさん、こんにちは。tetraです。


生徒が成長するまでの辛抱ということもあるの記事で「精神年齢を下げて話す」ということを書きました。
このことについて、補足をして欲しいという問い合わせをいただきました。

上の記事自体は、質問箱からいただいたものでも何でもないのですが、やはり、「自分もこうなっている」という方もいらっしゃるようです。
生徒のためにやっていても伝わらないと、とても虚しくなりますよね。

なお、いくつかの質問を頂いていますが、順番に記事にしていきますので、もうしばらくお待ち下さい。



精神年齢を下げて、と書いたのは、例えば、

「周りの迷惑を考えなさい」とある生徒に言ったとして、その生徒が自分のことしか考えられない、ぐらいの狭量な生徒であるなら、意味がないわけですね。
その生徒も、高校生や大学生になると、「周りのことを考えて動かないとだめだ」と理解できるようになります。

今はそこまで考えられない、けど大人だと考えられる、この差を精神年齢の差だと表現しています。


この生徒には、「周囲の迷惑を考えろ!」というよりも、「君はうるさいよ」という方がいいでしょう。
精神年齢が低い、つまり成長できていない生徒ほど、自分のことしか考えれらない、視野や視点が自分から広がらない、と思います。




ですから、注意・指導するときには、

・生徒自身のことを話題(指摘)にする
・長い理由はいらない
・シンプルに何がいけないのかを直球で言う


といったことが精神年齢を下げて話をすることになると思います。


例えば、授業中にうるさい生徒がいて、その生徒に対して

「そうやってしゃべっていると、他の人の迷惑になるでしょ。見てご覧なさい。周りの生徒はみんな迷惑な顔しているでしょ。ここまで考えて行動しないとだめでしょ。こうやっていると、君自身がどんどん周囲から嫌われてしまって、クラスから浮いてしまうよ。そのために、先生は注意しているの。わかる? 先生は君のことを考えて注意をしてあげているんだよ」


など言ったとして、
生徒は最初の1文くらいしか聴く力ありません。
注意されるような生徒の学力、聴く力ってそんなものです。
そのあとは、教師が意味不明な話をして、自分のダメ出しを延々として、考えを押し付けている、程度の捉えでしょう。

大人だったら、理解できると思いますが。

ですから、

うるさいよ。授業中だから、静かにして


と言うだけでいいと思います。
シンプルですよね。この程度なら、生徒に通じます。
シンプルに注意して、簡単に理由をつけておく。そんなものでいいのです。

もしも、通じなかったら、生徒が「それはどうしてですか?」などと質問してきます。





この考え方をすると、生徒指導が必要な問題を生徒が起こしてしまった時に、教師はたくさん喋り過ぎたらいけないってことですね。
極端に言えば、シンプルに「これがだめ。悪かったら謝罪しろ」に少し尾ひれをつければいいわけです。
そのほうが長々しく話をするよりも、断然効果が高いです。


指導に自信のない方は、力のある教師に「指導の核は何か?」を聞いて、それをシンプルに生徒に伝えるだけでいいです。


この精神年齢的なことを言うと、中1は小学生のようなものですから、大人からすると意味不明でも、生徒のことを休憩時間に追いかければ、生徒は喜んでくれて「遊んでもらっている」と思うわけですね。
もしも、中3にやってしまったら「??? えっ、何?」ってなります。

そんな違いがあります。大人の感覚からすると、中1の生徒は幼すぎますが、それでも、合わせてあげるといいわけですね。
ぼく自身、中1の担任ときには、男子生徒を持ち上げたりすることもあります。





あと、授業では、生徒は制服を着ているけど「中身は小学生だよな」って考えれば、オーバーリアクションや小芝居をするだけで、オオウケします。
教師は大人ですから、そうしたことは恥ずかしいと考えてしまい、しないから生徒からは不評であり「あの先生は面白くないよな」って言われるんですね。


教師は時に横柄ですから、「生徒がこっちに合わせろ」と当然のように考えてしまいます。
でも、教師という仕事の特性上、生徒のところまで降りて行って、そこで教師としてどうする、どう話すを考えていくことが必要です。
この感覚がつかめないと、ちょっと苦しい状況になるかもしれません。
(だからといって、生徒を休憩時間に追いかけ回せということではありません)