せっかく部活動の指導をしても生徒に馬鹿にされます。どうしてですか? | t-labo(中学校教師の支援サイト)

せっかく部活動の指導をしても生徒に馬鹿にされます。どうしてですか?

みなさん、こんにちは。tetraです。

今回はせっかくの指導が上滑りしてしまうということでコメントを頂きました。

tetraさん、記事拝見しました。自分のやっていること、全て的外れなこと、わかるのですが、やってみてから気づくことが多いです。

例えば、運動系の部活の顧問をしていますが、最初は少しでもきちんと指導してあげたいと思い、週一回コーチが来ていますが、いらっしゃらないときや他の生徒にあたっているときには技術指導をしていました。経験のあるスポーツだったので、少しでも部活の強化に繋がればと思っていました。
最初は喜ばれましたが、だんだん最近は生徒に馬鹿にされるようになってきました。

ほとんど生徒に喜ばれないので最近はコーチに完全にお任せしてあまり見ていません。一生懸命やり過ぎないことも大事なのかな、と思いました。 当時は、もっと上手に教えなければ、と思っていたので、研修会にでたりコーチの方に教えていただいたりしていて、一生懸命やることが大事なのだと思っていました。結果的に生徒に馬鹿にされ、部活で自分の指導が通りづらくなってしまいました。先輩の先生からは、そんな頑張りすぎなくて大丈夫だよ、と言われていましたが、それは気を遣ってねぎらってくださっているだけかと思っていました。余計なことをしないこと、一生懸命やり過ぎて周りが見えなくならないこと、とても大事だと思っています。 一方で、ここはきちんとやらないと、というところで何かを言ったりするタイミングを逃してしまっています。ストップをかけてきちんとやらないといけないと改めて思いました。



ということで、生徒は教師側が忙しいのに時間を作って面倒を見てくれていることが理解しないのです。
だから、どうなるかというと、教師から見放されたりするわけです。

さて、今回は部活動の指導という点で記事にしたいと思います。



1.生徒が言うことをきかない原因

部活の指導をいろいろな教員が行っていますが、質問者さんの経験したように、生徒が言うことをきかないことがあります。
どうしてでしょうか?


もしも、自分が「こいつの話なんか聞きたくないや」って思っている人を思い浮かべてみてください。


直球で申し訳ありませんが、相手が話を聞かない時の理由は「自分の話に価値がないとき」です。
同じことをくどくど言う人が嫌われるのは同じ理由だからです。
ということは、生徒が話を聞いてくれないという方は、生徒にとって価値がないと判断されているわけですね。



2.ぼくも生徒に馬鹿にされていた

ぼく自身も、1,2年目のときに部活動の指導では生徒に馬鹿にされていました。
メインは女性教師だったのですが、たまに土日の部活の時に「用事あるからよろしく」と頼まれることがあり、その時には一人で面倒を見ていました。
そうすると、生徒は手抜きをする、こちらを馬鹿にしたような態度を取るわけで、メインから頼まれていたことがうまく消化もできないし、密度も薄いわけですよね。

メインからは「しっかり頼むよ」とプレッシャーをかけられ、本当に嫌でしたね。


あの時の自分を振り返ってみると、

・嫌々ながら指導をしていた
・生徒を恐れていた
・部活の知識、指導の知識、経験、勘がなかった


こうしたことが影響していたと思います。
つまり、「こいつ、頼りにならんし」と生徒に思われていたわけです。

その後、知識や経験を積むと生徒には馬鹿にされなくなり、生徒も言うことをしっかりと聞いてくれるようになりました。




3.心を育てること

生徒が教師をばかにするのは、心が育っていない証拠です。
部活動で外部コーチを雇うときには、「技術指導しかしない」という弊害がよく起こります。
技術を鍛えるだけが部活と勘違いしているわけです。

そうすると、「うまいものがすべて」となるわけで、自分より弱いものを露骨に馬鹿にするようになります。
質問者さんの部活はそういうところに陥っている可能性があります。

教師が教育的観点から生徒と関わっていったなら、生徒は教師のことを馬鹿にしなくなります。
(少なくともうちの部活は毎年そうなります。)

勝ち負けよりも、まずは心をどうやって育てるかを考えるといいと思います。




4.専門性が高ければ生徒はとにかく言うことを聞く

厳しいことを書くようですが、専門性が高ければ生徒は部活動ではいうことを聞きます。
そうではないということは、そこまでの専門性の高さではないと、生徒が認識をしているということです。
もしくは、専門性が高いけれど伝わらない話し方なのか・・・・しかしながら、そういう人は見たことがありません。


5.逃げるかどうかは考えるべき問題

生徒が馬鹿にするからもう面倒は見ないと、決めるのは正直、逃げだと思います。
どうして生徒に馬鹿にされるのかを考えないかぎり、一生馬鹿にされるます。それは部活動だけではなく、担任や授業でも。
逃げても仕方ないのです。

部活の指導ができるようになると、生徒指導もうまくなりますし、学級などで部活の生徒が助けてくれることも多くなります。
部活の指導はいい効果を生みます。

厳しいことを書きますが、部活の面倒が見れない、指導ができない教師は、教科の指導もできないのともいえます。
一人前の教師になるためには、現状では仕方のない登竜門なのかなと思っています。



終わりに

全体に厳しめのトーンになってしまいましたが、何をどうやるのか、どうやれば生徒に通じるのかはさじ加減の難しい問題であり、経験値を貯めていかなくてはなりません。
ですので、パワーのある若いうちに経験を積み上げていくことが必要です。

そうでないと、「馬鹿にされる」というのが一生ついてまわるようになります。
この壁を乗り越えた人は基本的にもう馬鹿にされなくなります。

逃げすぎると、この壁がどんどん高くなるものだと思います。
現実は冷たくて厳しいですけども、挑戦するほうがのちのちいい結果を生むと思います。