教員を目指していますが、部活動とはどう付き合えばいいのでしょうか。 | t-labo(中学校教師の支援サイト)

教員を目指していますが、部活動とはどう付き合えばいいのでしょうか。

みなさん、こんにちは。tetraです。

教員を目指す学生さんから、部活動のことで質問をいただきました。



大学で教職課程を履修し、中・高の教員を志望する大学生です。

tetraさんも過去の記事で書かれているかと思いますが、中学校・高等学校で教員をする場合、部活動とは切っても切れない関係にならざるを得ないと思います。
“ぼく自身、クラブの指導なんて平日はしていません。無理です。”
と言っておられたり、過去の記事で日曜日は部活動は休み(月曜日が祝日の場合は2連休)という方針でやられているところから、部活動と上手な付き合い方をされているように思うのですが、保護者からの苦情や要求はないのでしょうか?
(例えば、「平日の活動で顧問がそばで見ていないとは何事か!」「子どものために日曜日も部活動をやってください」など)
また、保護者からこのような苦情や要求が来た場合はどのように対応されますか?


ということで、中学校の教員は義務教育という側面もあり、部活動が勤務時間外にも入り込んでしまって、ブラックな実態があります。
(高校に関してはわかりません。また義務教育でもないので、その辺の事情は違うと思います。)

さて、この部活動とのつきあい方について、今回は記事にしたいと思います。



1.土日休みたいと言いながら・・・

多くの教員は「部活動のせいでサービス残業、土日出勤は当たり前! もうどうにかして!!」悲鳴をあげています。

が、ぼくからすれば、「じゃあ、やらなかったらいいじゃないか」って思います。
でも、やってしまう。それはどうしてかというと、

・文句言いながらも人から必要とされることに生きがいを感じている
・他に生きがいや趣味がない


だと思っています。
文句言いながらも、好きでやっているのです。
それだけのことです。

本当にやりたくない人や子育てや家庭のことで忙しい人は土日や放課後のクラブ指導なんてしません。
ですから、入ってくる多くの情報に関しては、本音ではなく建前が多いような気がします。
ここをきっちりさせないと、部活動との付き合いはずるずるとした関係になってしまいます。




2.はっきりできないと言うこと

ぼく自身は部活動に専念しないのは、ぼくが部活動を熱心にやってきた人間ではないので、そこまでの思い入れをそのスポーツに持てないからです。
指導が趣味だという人は山のようにいます。

ですから、そもそもぼくに専門的に指導は無理なんです(全国大会に行くような)
であるので、運動部を持たされますが、転勤の度に弱小校へ飛ばされています。
そう、実績ある人は強豪に人事で動くんです。


で、自分自身の生活のスタイルややりたいことがあるし、体力のそうない方なので、生徒には「日曜日はやらない」とはっきりと言います。
「上の大会出場を目指そう」というのが目標です。
こうしたことをきちんと言えるかどうかなんですよね。

力のない人に限って「自分はすごいんだぞ!なめたらいかんぞ!」と偉そうに振る舞って、本音や弱みを見せられず、虚勢を張り続けて、生徒に看破されて、馬鹿にされてやっていくようになります。
まずは、自分がどうしたいか、どうできるかをはっきりとさせることが第一歩だと思います。


ちなみに、このきちんと言うというのは、校内人事を考える校長に言い、一緒に組む教員にも言うべきことです。
それができていないのに、文句をいうのは本来おかしいことなんです。





3.保護者や生徒からの要求

そもそも弱小校なので、生徒や保護者からの要求はあまりありません。
実のところ、保護者が大事なのは、自分の子どもだけ。
その子どもが学校生活や部活動に満足していれば、実は苦情なんて来ないのです。


ここで、ぼくがいつも言っている「心を育てること」が大事になるんです。

保護者からすると、ぼくの部活動に預けているわけですよね。
その部活動で、子どもが人間的に成長したら、保護者は大満足して、こちらに対してより協力的になってくれるし、やることに理解を示してくれるんです。
だって、保護者は子どもをうまくしつけできたりできない部分があるからです。




部活動は授業とは違って選択です。だから、「やる気ないなら、やめろ!」と言ってもいいわけですよ。
生徒はこうした弱みがあることや楽しくてやっているので、部活のことは割にちゃんとやるんです。
こうした部分を利用しながら、生徒をうまく育てていきます。

・宿題の面倒を見る
・部活内でのトラブルをなくす
・服装をきちんとさせる
・あいさつをきちんとさせる


こうしたことを徹底していくと、生徒は人間的に成長していきますし、「先生に手をかけてもらっている」と感じるわけです。
そのためには、きちんと生徒の面倒を見て、よくほめて、声をかけてあげること、それなりの指導ができることをが必要になります。


そうやっていくと、あら不思議。
生徒も顧問であるぼくの言うことを全面的に信頼してくれるようになり、「土曜はクラブやるけど、日曜日はやらない。遊ぶことも大事」と言うと信じて、休みがあることを喜ぶんです。

弱小ですが、試合で勝てたら嬉しいし、達成感もあります。3年間続けたら「やってよかった」と思えるわけです。
必ずしも、強いチームほど幸せなわけではありません。



4.まとめ

ということで、ぼくの場合は、自分が専門的な指導ができないこと、日曜日はやらないことを最初に明言して、部活の文化にしています。
その一方で、生徒の面倒をしっかり見ます。
そうすることで、生徒も保護者もこの部活動に、先生の下で教えてもらえてよかったと思えるわけですね。

もちろん、転校してきたなどで本気でやってきた生徒にとっては「常勝」ではないので、そうした部分での食い違いはありますが、ある文化の中で生きていくと「こういう生き方もありだな」と思えて満足できるものです。


あと、平日の部活は見ないと書きましたが、最後に集合したり、ちらっと通りがけに見たりすることはあります。
どこかしらで存在感があるようには気にしています。




もしも、それでも「部活しているのにそばで見ないなんておかしい!」って言われたら、「教員としての仕事もあるので難しい。対応できない時は、部活動を休みにするしかないけれど、それでいいか」というような感じで対応すると思います。
できないですから。
保護者も「先生は忙しい」と理解しているので、文句は言ってきません。

この「そばで見ないなんて!」って言う保護者が出るパターンはいっつも面倒を見ないなど生徒が不満を溜め込んで、クラブ内にトラブルがある時ですから、それは平日に面倒を見るという次元ではなく、生徒指導や部活動運営自体の問題です。

もしも、「教員がクラブを見ないなんておかしい!」さらにキレられたとしても、それ以上はしようがないんです。
校長に文句を言ったとしたも、校長は教員には言えませんし、もしも、言うような非常識な心ない校長なら「あなたが見たらいいでしょ?」と言い返します。
お互いにメリットがないので、校長も言ってこないです。


学校のトラブルは生徒の不満から起こりますから、生徒への対応の仕方をどうするかを考えるといいと思います。