生徒に「えこひいき!」と言われてしまいます。どうしたらいいでしょうか? | t-labo(中学校教師の支援サイト)

生徒に「えこひいき!」と言われてしまいます。どうしたらいいでしょうか?

みなさん、こんにちは。tetraです。

今回は「えこひいき」についての質問です。

とても参考になって記事を繰り返し読んで実践しているところです。いつもありがとうございます。
「えこひいき」についての質問です。 例えば授業中の私語や離席等指導するとすぐに「えこひいき」とか「あいつには注意の仕方が甘い」とか他の生徒のことを言って反省しない及び繰り返す生徒がいます。ひとりひとり個性があり、注意や指導の仕方も当然変わるのですが、「えこひいき」「差別」という言葉で言い逃れをして調子に乗ってエスカレートする場合もあり、歯がゆい思いもしています。
何か指導のきっかけになることがあれば教えてください。


自分も経験がある話題ですね。
えこひいきと生徒が言う時に、教師側がなめられているんですよね。
(その教師が、ということもあるし、学校体制が、ということもあります)



1.えこひいきの背景

自分も初めて転勤した時に、生徒たちに「えこひいきだ!」とよく言われたものです。
その時に何が起きていたか。

その生徒たちは小学校時代から盛大に学級崩壊を起こして校内を駆けずり回っていて、中1でも学級崩壊を起こしていました。
中2で転勤していき、その生徒たちと出会ったわけです。

初めの学級開きから生徒がろうかに出ようとするから、注意して止めて指導。
まあ、そんな感じで、徹底的に指導を入れていきました。
そんな中で、「あいつはえこひいきだ!」とか「ひいき!」とか、けっこういただきましたよ。


この「ひいき」という言葉は生徒にとっては魔法の言葉であって、言えば教師がひるむと学習しているのです。
だから、都合が悪くなったら「ひいき!」と連呼してきます。

おそらく、「自分が悪い」と半分はわかっているけど、感情的には納得できないから自分を正当化する「言い訳」「口実」を求めて連呼しています。
そして、教師が怯むと自己正当化が行われ「やっぱり教師が悪い!」となるわけですね。


ちなみに、その生徒たちですが、徹底的に指導し、「ひいき」にも反撃を加えていくと、秋頃には生徒も大人しくなり仲良しになり、保護者も協力的になりました。
徹底的に戦う、というか、きちんとした指導を行うことで、学年は立ち直りました。




2.指導方法

「ひいきだ!」と言われると、うっと固まることがあると思います。となるとだめです。
このひいきという言葉は、他人との比較の中で行われていて、生徒の根拠は「あいつも同じことやっているのに指導されていない!」ということですね。

といい出すと、全生徒を把握して指導しなければいけない、となり、そんな理想論できるわけがありません。
生徒はだから「ひいき」と連呼するわけです。


さて、指導に関しては、その生徒が悪いことをしていて注意をしているのであって、ひいきだと言われても、「今は君と話をしている」として、他へ焦点がいかないようにします。
「他人のことではなく、今君がやったことについて話をしていて、そのことについてはどうか。他の人のことがあるなら、君との話が終わったら聞くから」と、順番を付けましょう。

教室で複数の生徒が問題を起こしている

指導できる生徒たちを指導する

ひいきと言われる

でも、その生徒たちを指導する

指導が終わったら、他の生徒のことを聞いて、指導をする

という流れを作ります。




生徒は自分が叱られないようにするための口実を作ろうとしているわけです。
もっと言うなら、「どうして自分がやる前に、そのことを私に教えてくれないのか? 自分もやってはいけないことをやっている時に限って、他人の事を言うのか。都合が良すぎる」とでも。


あとは、その生徒と話していて、生徒Aをなぜ指導しないか、注意の仕方に差があるかなどの主張を聞いたら
「今は君と話している。君はA君じゃないだろ? だから、君の話をしている」ときちんと焦点化しましょう。

ひいきという言い逃れを絶対に許してはいけません。
(許している現状があるから、生徒たちは率先して「ひいき」と言うわけです。)




3.指導に差をつけることについて

あの生徒には強く言うのに、あの生徒にはご機嫌を取るように言う。
実際によく見る光景です。

生徒には個性があるから、、、と教師は言いますが、客観的に見れば、差別しているように感じます。
そこまでの経緯を、その場の全員が共有できている状態ではありですが、「ひいき!」と生徒が言う状況ではまず無理ですし、差別かなと感じます。

ですので、生徒指導の最初は柔らかく入るわけですね。
何回もしつこくなっていくと、強い指導へと。
この場合であると、その場の全員が「何度もやるからそうやって指導されるんだよ」ってなりますよね。


生徒によって、教師の指導の入り方が違うのは、そこに「好き/嫌い」「怖くない/怖い」「上/下」の感情が入り込んでいるからだと思います。
教師が感情的だと、生徒も感情的になってしまい、生徒指導も空回りします。




4.一人ひとりを大事にするということ

最近、同じことばかり書いて恐縮ですが、生徒を大事にする、一人ひとりを大事にすると書く時に、指導してはいけない、って思っている方が多いような気がします。

生徒のことを大事に思うからこそ、きちんと善悪を教えて、成長させていくようにしっかりと生徒指導をして、人間道を教えるのです。
そのときに、生徒の言い分もきちんと聞いてあげましょう


ということです。

ここの理解がないためか、一人ひとりを大事にするから、言い分を聞いて共感してそれでおしまい、教師が言いたいことを言わないために、生徒を助長して、被害者が泣きを見ることになっている気もします。
生徒指導できない教師はこのパターンか、意味不明な論点がずれたことを主張し続けるかのどちらかです。


長くなりましたが、指導に関しては、「教師とその生徒だけ」という形で切り離していくとうまくいくと思います。
「他人は関係ない」とね、言えると生徒もぐうの音も出ません。

では、この辺で。