第305話 口論 | t-labo(中学校教師の支援サイト)

第305話 口論

2年1組荻原のクラスの授業な生活風景は相変わらずだったが、給食への取り組みは目を見張るほどの変化があった。
その一方で隣のクラス2組の様子はというと。

そのことで放課後、河野が川島に詰め寄っていた。
「先生が何もしないから、保健委員が困っているでしょ!?ちゃんとやってください」
『ちゃんとやってる』

「やってたらこんなことなってないでしょ」
『はあーーー?やってる。やってるけど、生徒が好き勝手やるんだから仕方ないでしょ。生徒の問題でしょ?』
川島は意に介していないようだった。



「だったら、きちんとしようとしている生徒のことを助けてあげるとかできるでしょ。担任なのに。それを生徒のせいにして、それでも教師!?」
河野の怒りは止まらない。ちなみに、川島のほうが10は年が上だ。
『そんなんいっても、やる気ない生徒をどうしろって言う? そういう生徒のことも俺の責任とかありえないし』

「そうやって言い訳して逃げて、何もやらないから生徒が好き勝手なるんでしょ。SHR中に生徒がろうかを徘徊するのもそのせいでしょ?」
2組は生徒の制御が全くできずに、生徒が徘徊を始めていた。まだSHR中に入らないだけではあったが。
1組は島田の協力もあって、なんとか徘徊させずに済んでいるが、時間の問題だと考えていた。

『あれは、1年生が徘徊させているからでしょ。あそこまで自由に徘徊させるから、2年生もそりゃ出たくなるでしょ。
俺は、出るなっ!ってちゃっと言っている。なんで責めてくるのか全くわからん。
あんたも協力も何もせずによく言えるな!』

徘徊の大きな原因になっているのは、1年生の生徒たちが好き勝手に徘徊していることだった。
授業中も徘徊し始めている。

「やめなさい!!あとは校長室で聞く!!」と騒ぎを聞いた校長が割って入った。





「おおーーーこわっ」と職員室にいた平川(3年)が、土井(2年)に話しかけた。
土井は教務主任であり、2年生のクラスの副担任であり、2人とも川島より年上だ。

『いっつもあの調子。野球部でもそう。
自分はちゃんとやってる。やらないの生徒だ。悪いのは生徒だ、って』
と土井。

「なぜ、俺を責めるんだ!って。川島くん、やるね」平川は皮肉な笑いを浮かべながら応える。
『そう。言い訳しか言わない。言い訳言えば済むと思ってる。全部、他人のせい。私達の仕事は、言い訳を言うことじゃなくて、生徒を育てることなのに。自分のことばっかり。うんざり』

「でも、、、うんざりしてたもう1人の荻原くんは改善傾向なんじゃない?」
『あーー、それはね。ようやく日本語が通じるようになった気がするわ。ちゃんと報告するようになったし、聞き耳を持てるようになったし』

「おおーーサルが人に進化したかな??」平川は楽しそうに言った。