第314話 言い訳と変化 | t-labo(中学校教師の支援サイト)

第314話 言い訳と変化

着ベルの取り組みさえできない秦と川島。
本人たちから言わせると

「自分はきちんとやっている。なのに、周囲があれこれうるさい!」

だった。当然聞く耳も持たないし、学級は散々な状況だった。
実のところ、秦も川島も教室で怒鳴ることが日常化していた。



こうした動きに土井や河野たち、きちんと取り組んでいる教員は管理職に異議を申し立てた。
管理職は「本人たちに話はしてみるけれども・・・」というなんとも頼りない言葉だった。

他の教員はどうしたかと言えば、非協力な秦と川島とそのクラスは無視して、荻原や佐々木のクラスの支援に回った。
教員の手が入ると、自然と着ベル率も上がったし、学級の落ち着き方も少しずつ変わっていった。

職員室では、誰も秦と川島には話しかけなくなり、微妙な空気感を感じることもあった。
が、荻原としては
(去年はもっと険悪だったからな。今年は土井先生や河野先生が攻撃してくることがなくてむしろありがたい)と感じていた。




朝のSHR中。副担任たちは特にやることはない。
職員室で土井と川島が話をしていた。
「校長が川島先生と秦先生に話をしたみたいだけど、全然ダメだって」と土井。
『ああーーーやっぱりね。校長は弱い。本当に役立たず。』

「あの二人がいい加減だもん。何でもかんでも人のせい。自分たちはやっています、やっています。あれじゃあ、うまくいかないのは目に見えているのに」
『ひどいよね。というか、めちゃくちゃ腹が立つんですけど! ああやって、言い訳言って生徒のせいにして、生徒のことを不幸にして。何にも感じないのかね』

「教師としては失格。教育委員会もああいうのもよく雇ったもんよね。さっさと飛ばして欲しいわ。許されるレベルじゃない。
うまくいかないとすぐに逃げる。」
『ほんまに!あの荻原くんでさえ頑張っているのに。しかも、いい感じになってきているのに』

「そうよね。荻原くんは頑張ってる。彼はいろいろと経験していかないといけないけど、今の感じでやっていってくれればなんとかなるんじゃないかな」