第286話 中間層を減らすには | t-labo(中学校教師の支援サイト)

第286話 中間層を減らすには

『島田先生。じゃあ、中間層を減らして、まじめ派を増やすにはどうしたらいいんかね?』
荻原は尋ねた。
島田の話を聞いていると、自分が見えていなかったことがどんどん明らかになっていき、疑問が湧き上がってくる。

その一方で、自分は全然わかっていなかったと痛感する。



「単純に今先生がやっているように、積極的にいいところをほめて伸ばすんですよ。そうしていくと、まじめ派がいきいきしてきますよ」
『あっ、なるほど。じゃあ、おれがやっていることは間違ってないんだね』

「ですよ。地道な努力の積み重ねの上にしか結果は出ませんよ。

ですから、問題が起きた時だけ生徒指導する先生がいますが、あれはやってはいけないことです。
普段からやっていなければいけないのを手抜いしているだけですから、生徒にも効果はありません」

これには荻原はギクッとした。



「あとは、とにかく生徒指導をきちんとしていく。
そうすると、不真面目派は大人しくなるしかなくなりますから。自然と中間層も減っていって、まじめ派になりますよ」

『たしかに。生徒指導が結局、おれはできてないんよな』

「地道にやるしかないですよ。ただ」
『ただ?』

「不真面目派は弾圧しすぎるのもよくないですよ」
『えっ? どうして? だってやつらは邪魔ばかりするわけでしょ』


「とはいえ、同じ学級の仲間ですし、生徒ですよ。」
『そういれれば、そうだね』

「ですので、冷や飯を食わせる程度で抑えて、「こっちに加わらない?」ってたまに声かけてやるんですよ。
そうやって、どんどん輪を広げていって和気あいあいとした学級にしていくんです」

『なるほど。

なんか、道は遠そうだな~~』

「さて、かなり遅いですから、今日はこの辺にして帰りましょう」
次回 → 第287話 その後、1週間。