対話型はなめられてしまいます。どうしたらいいですか? | t-labo(中学校教師の支援サイト)

対話型はなめられてしまいます。どうしたらいいですか?

みなさん、こんにちは。tetraです。

今回は、

こんにちは。いつも記事更新を楽しみにしています。

初任1年目は「舐められたらあかん!」とか「うざい先生とこわい先生の違い」について先輩教員から言われ続け、問題行動をする生徒には全力で怒ってやり、こわい先生にならないとと思っていました。
厳しくすることが生徒のためと思ってこうしましたが、散々な結果になりました。
ただただ嫌われ、指導がまったく入りません。大失敗でした。

そこで違う学年団を受け持つようになって方針転換を図りました。
笑顔を心がけ、たくさん生徒を褒め、たくさん生徒の話を聞き、前向きになるような言葉かけをするというのを心がけています。
生徒らの良さにたくさん気づけて教師生活が楽しくなってきましたし、今ではたくさんの生徒らが慕ってくれています。

ですが、舐めてくる生徒や反抗的な生徒もそれなりの数おり、いたずらで制汗剤を私の顔にかけてきたり、私のものまねをしてきたりします。
先輩教員の1人から「そういうのを許容する空気を作ったのが悪い。もっと低いトーンで話して、何かさせたいときは命令調の話し方にし、堂々とちょっと偉っそうな感じで歩くといい。今の君は生徒らにとってネタにしたいものが多いんだよ。優しい話し方でも効果があるならいいけど、通用しないならきつい話し方もしなきゃ。生徒も呼び捨てにする!」とアドバイスをいただきました。

なんか自分のキャラとは違うんだけどなと思いながら、まずは声のトーンを低くし、やや偉っそうに歩いたり、言い方も命令的なものに試しに変えてみました。
慣れていないので私自身が違和感を感じていますが、確かに受ける印象は変わるんだろうなと思います。

一方で、こんな感じの態度でいると、今まで大事にしてきた、話しやすくて優しい先生路線との共存がしづらなく、以前のような生徒との悪い人間関係にならないかこわいところもあります。
どういうスタンスで日々生徒と関わるのがいいでしょうか。


ということです。



例えば、優しかった校長が、今日から急にあなたがやったように低い声で偉そうに歩いて命令口調で話してきたらあなたはどう思うでしょうか。
あなたはそれを受け入れて、「校長素敵!」とラブコールを送るでしょうか。
きっとそんなことはしなくて、「は? 何あいつ?」と戸惑い、反発を覚えるでしょう。


このブログで対話をしましょう、ということをここ数ヶ月?書き始めてから、色々と質問を頂いたりするんですが。
自分の中ではすごく違和感があるんですよね。
その対話、ということが生徒の話を聞くことでいいわけですが、生徒に言いたいことを言わないとか、生徒を助長させる対話をやっているなと。。。




その正体はなんだろうかなと思ったら、物事を一面だけで捉えすぎているのかと思い至りました。
結局のところ、

「対話-攻撃」という軸と、「生徒指導」という軸を考えないといけないんでしょう。
数学で言うならx軸は「対話-攻撃」、y軸は「生徒指導」という感じです。

とすると、

1.対話的-指導しっかり
2.対話的-指導緩い
3.攻撃的-指導しっかり
4.攻撃的-指導緩い

という4つの領域ができます。
指導がしっかりとゆるいは、生徒指導が機能するかどうかと考えてみてください。
もちろん、各軸の数値の強弱はありますが。

それを軸にして、関係に落とし込んでみると、こんな感じでしょうか。



この図は何の根拠もないものですので、適当に扱ってください。

多くの人が経験がないので、「4の攻撃的-指導緩い」領域にはまりこんで、生徒から反感を抱かれ、敵対関係を結んでしまうのではないでしょうか。
だから、「生徒は敵である」という発想が出てくるのだと思います。

そして、うまくいかないと「対話が大事だ!」と気付き「2の対話的-指導緩い」への移行をしていきます。
そこでは、生徒から親しみを持って受け入れられて、うまく行き始めます。
教師って楽しいって。

ただ、ここにはなめられる副作用もあり、生徒の捉えとしては友人関係となり、しまりがなくなってしまったり、教員がからかわれるようなことが起きます。

この時に、周囲の教員から「お前はなめられすぎているからどうにかしろよ!」と言われて、再び4に帰るかどうか悩み始めるわけですね。
質問者さんがやっているのはこれになるのかなと。






で、違和感が持っていると言ったのは、対話的であろうと、攻撃的であろうと、何を置いても生徒指導の力がいるし、どんな言葉を生徒にかけるのか、どうやってストップをかけるかです。
ですから、対話すれば何もかもがうまくいくなんてのはおかしいのです。

2と4の下の領域から根本脱出をするためには何が必要か。




単純に指導の質です。ゆるい → しっかり にならないとだめなのです。
僕自身、ここで書かせてもらっているのは、「対話は大事だよ」ということと、「生徒指導はきっちり、粘ろうよ」ということでした。
どうも、、、対話だけが独り歩きして、生徒指導がついてきてないようなそんな印象です。

2と4を行ったり来たり、、、なんて意味ないのです。

1への移行を目指しましょう。





ちなみに、3の領域を勧める教員が多いのは、その領域は相手うんぬんよりも、自分本位でやれて手間がかからないからです。
対話をしようとするほど相手から引き出すことが求められるわけですから、とてつもなく手間で面倒ですよね。


思いつきで変な図を作ってしまいましたが、質問者さんが気にするべきは、生徒指導の質であって、制汗剤をかけられた時の指導はきちんとしたものだったでしょうか?
普段の生徒との関わり方の中で見せる、生徒指導の片鱗はどうでしょうか。
そうしたものを意識しないと浮上はないと思います。