ところで、何で教員採用試験に受からないんだと思いますか?
つまり、
教員採用試験では何が見られているのか、考えたことはありますか?
ってことです。
それがわからないでいるうちはずっと受からないかもしれません。
あなたに不足しているもの
受からない = あなたはいらない、優先順位が低い
ってことです。
その原因を考えないといけません。
教師というのは、案外、自分のことを見つめ直すのが下手です。
非常勤講師でも、現場に出れば「先生」と言われる立場です。
自分が教えるので、偉いと思ってしまいます。
現場で非常勤講師や臨時採用の人を見て足りないことを4つまとめましたので、チェックしてみてください。

教員採用試験で見られている4つのこと
1.基本的な学力はあるか
一次試験に受かりません、という人はこれです。
基本的な学力が足りていない
以上。となります。
もうすでに足切りにあっています。
では、一次試験を突破したら基本的な学力はあると見ていいでしょうか。
それは単純に学力なだけであって、教員として必要な学力の一部です。
特に、必要だなと思うのは、コミュニケーション力と授業力。
知識はあってもどのように組み立てていくかが問われるわけです。
「あんたは頭がいいんだろうけど、何を言っているかさっぱりわからんよ」
大人がそう思ったら、生徒も同じ感想をいだきますし、
面白くない先生 = どうでもいい先生
になりますよ。
これってどこで判断するかと言ったら、話せば一発でわかります。
言葉の端々ですぐにわかりますから。瞬殺。
面接のためだけに準備をしていっても無駄です。
普段からの心がけや身につけた教養、考え方が出ます。
いつも鍛えるしかありません。

2.一緒に働きたいか
何をおいてもこれですよ。
あなたと一緒に働きたい!! と思わせる
教員採用試験って、「一緒に働く仲間を募集する試験ですよ」
そもそも、合格だしたら新卒なら40年以上も雇用し続けなければいけないのです。
自分が一緒に働いている人、普段一緒にいる人で、「嫌だな」と思う人を思い浮かべてください。
・悪口やマイナス発言ばかり言う人
・揚げ足しかとれず、自分から新しいことを発信できない人
・会議などで発言せずに、ただいるだけの傍観者
・笑わない、雰囲気を察しない人
・仕事ができない人
・人の気持ちが理解できない、協力できない人
挙げればキリがありませんが、あなたはなっていませんか?
言い換えたら、魅力的な人間ですか?
ってことですよ。

3.タフですか?
教員は他の業種と比べて圧倒的に、病休率が高いそうです。
すごくわかります。
と文句を言っても仕方ありません。
そんな状況を教育委員会としても、頭が痛い。
だから、タフであるかは超重要!
柔道や剣道などの武道で段を持っていたら、「この人は病休にならないな」と思ってもらえますし、生徒指導もしっかりできると思ってもらえます。
資格は自分の能力を保証するものですから。
では、持っていない人はどうするか。
それは話してみたらわかりますよ。
面接で変なことを聞かれても、ちゃんと切り返せる。
慌てずに、笑顔で自分の意見をしっかりと言える。
自分の信念を持っていて、ブレない
そういう人間って強いんです。
きちんと生徒指導ができます。
教育委員会の関係者も、教員出身ですからわかるんですよ。
この人は現場に出たらこういうタイプだなって。
病休に入ってもらったら困りますから。

4.提案する力はあるか
これはぼくの独自の考えで、他の人から聞いたことはありません。
教員は明示的に意識していないのですが、職場で光る人の条件なんです。
新しい何かを提案する力
= 発言内容に聞くべき価値がある
ということです。もう少し言うと、
この人の話を聞いて得したと思える力
偏差値ではなくて、「頭がいい人」です。
頭のいい人は、時間の無駄が嫌いです。
それが面接官であっても、話をする時間をとってくれるわけですから、面接官が得したなと思えるような情報を話しの中に盛り込みます。
普段からそういう視点を持っているので、人よりも抜きん出て評価されます。
もっと噛み砕くと、教師は学級では生徒たちのリーダーです。
方向を決める役割です。
この時に何も決められないと学級は混乱。担任失格。
何かを提案できる力があれば、何かが起こっても「こうしよう」といえるわけです。
言い換えるなら、リーダーシップですね。
終わりに
今や、教員は人気のない職業です。
人員が常に足りません。
だから、今がチャンスなのです。
ちょっとでも自分の魅力をあげたら、すぐに飛び出ることができるからです。