考える習慣と実践のスパイラル | t-labo(中学校教師の支援サイト)

考える習慣と実践のスパイラル

あなたはどのくらい教員の仕事のことで、あれこれと思考をしますか?
うまくいかないあの生徒への対処、学級運営の方法、授業の展開、あのクラスでの授業のことなど。
もしくは、「今日もうまくいかなかったら嫌だな」「周りはなんて言うだろう」と憂鬱な気分で心配ばかりしているでしょうか?

全く考えない人はさすがにいないと思います。



私のことをいえば、通勤中や帰りの中、学校の移動中の廊下などで、常に頭の中では

・うまくいかないことへの対処
・これからやることをどうやってうまくやるか

を常に考えています。そうして、「こうやってやってみたらいいのではないか」という結論を出しています。
結論は実行に移します。

で、うまくいかない場合には、また移動時間などを利用して「どうやったらうまくいくか」「何であんな反応になったのだろうか」「こうした方が良かったかも」と考えます。
思いついたら、すぐに実行します。




毎日がその繰り返しです。
うまくいかないこともありますが、新しい案を試すことでうまくいく可能性が高くなります。
そうして、うまくいかないことを「うまくいくこと」に変えていく繰り返しでここまで来ました。

例えば、「生徒指導と人間関係づくりが相反するものである」という悩みがあるとしたら、

・生徒指導が機能するためにはどうしたらいいか
・人間関係づくりをするためにはどうしたらいいか

と考えて、案を出します。
その案を実行に移します。

この考えて案を出すのは、基本的にはその日のうちです。
だから、朝の思考は昼か放課後に実践。
生徒帰宅後の思考は翌朝一番に実践。

と、かなり実践のサイクルが短いです。
ですから、手強い生徒にしても、手を替え品を替えてガンガン攻めてくる感じでしょう。





教室で嫌がらせが起きたらストップをかけて、あの手この手で指導をしていきます。
「どうしたら嫌がらせをもうしないだろうか」「どういう場面で嫌がらせをこっそりやっているのだろうか」と考えます。
そうして数時間後には実践へ。

うまくいかない場合には、別の案を出します。
嫌がらせが終わるまで、延々と新しい方法を模索して実行していきます。
というアプローチをしているので、生徒もすぐにやめます。


私の感覚からすると、うまくいかないことについてはすぐに試行錯誤を繰り返すので、うまくいかない現象・事態を放置していることが信じられないのです。
悩んで何もしないなら、何か考えてやってみろよと思います。
うまくいかない事態というのは、教員にとって致命的だからです。

うまくいかないことが悪ではなくて、うまくいかないのに何もしようとしないのが悪なのです。
やってみてうまくいかなくてもいいんです。
別の方法を試せばいい。





問題をまずくするのは、「何もしないこと」。
何かしていればそれだけでもうすでに制止力が働くものですし、「何かをした」という証拠になるわけですから、周囲や当事者の理解は全く違います。

例えば、いじめ問題であれば、放置していた場合は「先生は知っていたのに何も知らなかった」と大問題になりますが、仮に対処がそんなにうまくいかない場合でも「先生は初期から対応してくれている」となるわけですし、当事者たちには「こうやってずっと対応していてやめないのだから、悪質な行為である」と指導のステージアップができます。

ですから、放置というのはありえないんです。

考える習慣をつけて、何事かの対処をする。これです。