人間とは、
・自分の評価は過剰に行う
・他人の評価は過小に行う
そういう生き物だそうです。
これは心理学の研究の成果ですから、かなり正しい、根拠のある話になります。
自分のことを「やればできる子」と称して、何もやらない人がいるのも、自分に対する過剰評価です。
この過剰評価ということは、現実的には自分が思うほどの実力がないということです。
「やればできる子」は自信過剰な思いを持ちながら、何もやらないという現実と向き合わないから、バランスが取れているというか、実力の無さを突きつけられずに、言い訳をしながら、仮想現実を生きているわけです。
うまくいかない教員もけっこう「やればできる子」が多いですね。
「やればできるんだけど、今は時間がないからやらない」「今回は見逃してやるよ」って毎回言っている。
自分はやればできるけど、今はしないんだ。
これを言い訳にして、自己正当化していくわけですね。
これはかなり危険で、自分で言い訳を作り出して、現実からどんどん逃げるわけですから、無限に逃げ続けます。

さて、
上記のことは、今まで話題にしてきたとおりです。
そして、おそらく多くの方は今まで通りのように自己正当化をして生きていっているでしょう。
現実問題として人は変われないからです
いい加減にこのくせをやめましょうというのがこの記事の本題。
困ったことに、、、、
自分が過剰評価を行っていることにすら気づかない人がいる
という現象があります。特に、
「自分はがんばっている!」と声高に主張し続ける方がいます
これは・・・正直・・・違うでしょうね。。。
つまり、人間は自分のことを過剰評価する生き物であり、この過剰評価することに気づいていない、どころか、やればできると仮想現実を生き始め、仮想現実のことを言われても、自分はきちんとできている、自身の評価は正当であると疑ってやまない人が多くいるということ。
ある意味では、仮想現実のことが本当の自分であるように思い込んでいるのです。
ここまでいくと、もうだめです。
何を言っても通じません。
ナルシストですね。

で、、、どうしたら抜け出せるかというと、
他者からの評価が、自分の客観的で正確な実力を反映した評価である
ことを知ることです。
あなたが職場の同僚から褒められるのであれは、あなたはある程度きちんと仕事ができています。
もしも、あなたが同僚から何も言われないのであれば、人並みに仕事ができているのではなくて、むしろ、足を引っ張っていると考えてください。
同僚からダメ出しが飛ぶ場合は相当にできていない、ということ。
何も言われないから「自分はできている」は全くの勘違いです。
できていないから「かける言葉がない」わけです。
よほどひどいから「だめだしをせざるを得ない」わけです。
教員の世界はそんなものです。

こうやって書いたのは、嫌味ではなくて、あなたの現状を把握しましょうということです。
大抵の場合は、現実は厳しくて・・・
あなたが思っている以上に「自分はできていない」でしょう。
厳しい現実には目を向けたくはありませんか、特に、、、通用していない人は現実を直視することから始めないと、上を目指す必然性とか、自分はもっと勉強しようという気持ちが生まれないでしょうから。
いつまでも「やればできる子」を気取っていても仕方ないですしね。
正しい客観的な評価を得ないと自分の改善ポイントも見えてこないと思いますから、向上したい方はやってみましょう。