なぜ、担任だからという理由で、自分のクラスの生徒の生徒指導をしないといけないのか。その理由とは | t-labo(中学校教師の支援サイト)

なぜ、担任だからという理由で、自分のクラスの生徒の生徒指導をしないといけないのか。その理由とは

教員の大事なポイントは「生徒との人間関係」と「生徒指導」。
これは両輪のような関係であり、どちらとも大事にしないといけません。

ただ、現実としては、人間関係と生徒指導では圧倒的に生徒指導の方を重視する方が多いです。
というのも、生徒指導は切迫した問題であり、解決しないと「生徒ではなくて、自分に」実害が出る問題だからです。
残念なことに多くの教員にとって、生徒のトラブルはどうでもよくて、実は自分に影響が出るのが嫌なだけなのです。

さて、この生徒指導をうまくこなすためにはどうしたらいいか。



最近、話題にしている「笑い」というものを生徒指導に落とし込んだらどうかと考える人もいるかもしれませんが。
私はおすすめしません。
生徒指導は「楽しむ」のではなくて「解決する」ためのものですから、情報の伝達を大事にしないといけないからです。


学級の生徒が問題を起こすとなぜか「担任の先生お願いします」と担任ばかりが指導の矢面に立たされます。
それは、担任だから学級の生徒と人間関係が築きやすいポジションにいて、「当然築いているであろう」と思われているし、「何かあっても担任だから許される・あとでフォローもできる」と考えられていることがあります。

何で、いつも担任なんだ! 不公平だ! 副担も指導しろや! と考えている人もたくさんいますね。


そのことについては、その問題起こした生徒は自分のクラスの生徒であり、いろんなことで関わっていないと人間関係が強固なものにならないと頭においておいてください。
生徒指導など都合の悪いことから逃げる担任を生徒は信頼しないからです。
ある意味では、心中する覚悟で生徒の面倒を見る必要があるのが、担任というものです。

そうして、生徒指導に関わっていくから生徒から信頼されていきます。

つまり、生徒指導を担任に振るというのは、担任している生徒との信頼関係を築く機会であり、それは学級経営につながっているのです。





私の場合で言うなら、クラスの生徒が問題を起こした時には自分が指導したり、その授業担が指導するなら一緒に指導を行います。
それは「普段は指摘できない話」ができるわけですし、「問題を起こした証拠」を得ることができるからです。
どういうことかといえば、

問題を起こす生徒は普段からおかしなことをやっていて、指導しづらいグレーゾーンを攻めたり、陰でこそこそしていてなかなか実態を掴ませてくれません。
だから気になっていても「お前のここがいけない」なんて言えないのです。

もう一点のことは指導に関わることで、「君は指導されるのは2回目」という風に、問題を起こした回数やその内容を担任が把握できるということです。
把握すると、「親に言われる!」という客観的証拠になるのです。
親に言うかどうかは別として、担任が立ち会う生徒指導の回数が増えることは、その生徒にとっては「自分が学校でどれだけの悪事をはたらいたか」を知らしめる証拠であり、分が悪くなります。

という2点のことがありますから、担任が自分が担任している生徒の指導に加わるということは大きなメリットがあります。





しかし、あなたは生徒指導がうまくいかないから生徒指導から逃げたいわけです。
ある教科担の授業で起きた問題について「ああー、それはその授業中に起きたことだから、俺は関係ない」といって逃げるわけです。
しめしめとほくそ笑む。

そうしていくと、担任が関わっていないので、担任はその生徒にその事件のことで口出しをできないし、公式には問題行動としてはカウントしづらくなります。
このことで、担任との関係がうまくいくか、学級経営がうまくいくかは考えないといけません。
あなたが楽をするためだけに逃げたのではいけません。


それと私はどうして指導に関わるかというと、他人に任せっぱなしだとうまく解決できないからです。
指導で保護者が納得しないと電話をかけてくるのは担任。
担任が知りませんというわけにもいきません。

生徒が納得していないのに、その教員が「言いたいことは全て言った」と自己満足な生徒指導をされると、生徒は反発するだけで、何の解決にもならず、その問題を解決するために奔走するためになります。
この場合は、生徒指導で教員と生徒の関係が切れてしまうので、修復はかなり大変です。


つまり、、、私が関わらないと、問題は解決しないし、余計なことは増えるし、言いたいことも言える機会を失うわけであり、場合によっては生徒が悪いにも関わらず、学校が悪いとして保護者などに謝罪することにも発展するかもしれません。
自画自賛のような内容かもしれませんが、担任はそもそもその生徒への影響力はとても強いのです。
その担任が指導に加わるだけで、解決しやすくなるのです。




もっというと(長くなったので、このことで最後にします)、

(少なくとも私は)生徒指導を通じて、生徒との人間関係が良好なものになります。
つまり、生徒指導を他人任せにしていくことは、問題生徒との人間関係を強固にする機会を失うことを意味します。
これは、、、本当にもったいない。

こんなおいしい機会なんてなかなかないですよ。
問題が起きるのは、学級に問題がある、問題が起きる必然性があるわけであり、それを解決されるのを待っている問題なのです。
解決することで、学級が成長できるわけです。


ということで、担任があえて生徒指導するメリットはたくさんあります。
ですので、嫌がらずに最後の最後まで付き合いましょう!