そもそも生徒にあえて嫌われない、というのが大事 | t-labo(中学校教師の支援サイト)

そもそも生徒にあえて嫌われない、というのが大事

生徒との関係がうまくいかないというのが、教員の悩みの種です。
嫌われているとダイレクトな表現をしないのであれば、信用されていない、ぞんざいに扱われている、軽視されている、都合よく利用されている、そんなのが実態でしょう。

多くの人は、「嫌われた状態」から「好かれる状態」を目指しているのですが、そもそも「嫌われる」からいけないと考える方がいいでしょうか。
(ちなみに、補足をすると、目指すのは「好かれる状態」ではなくて、「管理できる状態」「明確な上下関係」を目指している間違った考えを持った人ばかりです。)



そもそも論で言うと、毎年のように多くの生徒から嫌われるという状況は、根本的なやり方がまずいのです。
ちなみに、「多くの」とつけると反発される方が多いと思います。

このことについては、目立って問題を起こす少数の生徒たちから嫌われているだけではないかと思うかもしれませんが、その生徒たちをその他大勢の生徒たちが止めない、教員を擁護しない、好き勝手にさせている段階で、あなたは多くの生徒から嫌われているのです。
自己主張をする生徒だけが「嫌う」のではなくて、大多数の声を出さない生徒たちも「嫌っている」のです。

ある意味では、問題行動を起こす生徒たちは、クラスの負の部分を代弁する存在なのです。




さて。

嫌われることを前提にしていたらだめであって、そもそも嫌われるようなことをするからいけないと考えた方がいいし、良好な人間関係を作るような働きかけをすればいいだけです。
それをなぜ、

あえて嫌われるような嫌がらせを日々、生徒にするのでしょうか?

私はとても不思議です。
うまくいかない人は、私の目から見ると、生徒に嫌がらせをしています。
特に問題を起こす生徒に対しては積極的に攻撃しているように見えます。


考えてみてください。
あなたが転勤したときや初めての職場に行った時。
同僚の教員に対してどういうことをしますか?

1.仲良くなろうと声をかけたり、協力したりする
2.相手から何かするのを待つ
3.無視する
4.同僚に嫌がらせをしたり、陰口を言ったりする



きっと1でしょうね。





でも、、、、不思議な事に、次の質問をすると・・・

あなたは年度初めに出会った生徒たちにどうやって接していきますか?

1.仲良くなろうと声をかけたり、協力したりする
2.相手から何かするのを待つ
3.無視する
4.生徒に嫌がらせをしたり、陰口を言ったりする



うまくいかない人は、どうするか。
3や4を選択するわけです。
1なんて嫌なんですよね。

驚きます。
詳しく書きますと、

1.仲良くなろうと声をかけたり、協力したりする
 → 自分に対してご機嫌を取ってくる生徒に行う。つまり、言うことを効く人間を優遇する

2.相手から何かするのを待つ
 → 基本的なスタンスはこれ。ご機嫌をとってくれるなら、その生徒は1に昇格

3.無視する
 → 自己主張しない生徒はこれ。「何も問題ないんだろ? だったら話しかける必要もない」とね。

4.生徒に嫌がらせをしたり、陰口を言ったりする
 → 一度でも言うことを効かなかった問題生徒にはこの対処。ご機嫌を取ってくれないから、腹が立つ!


という感じです。
ご機嫌を取らない生徒たちは全員冷遇するわけですね。
そうなると、1以外の生徒たちは教員のことを基本的には反発している、嫌っている。





ですから、

あえて嫌われることをやっているわけです。

そうして嫌われて問題が大きくなったり、問題が解決できなくなったら、「なんとかして言うことを聞かせたい」「人間関係を作りたい」って考えるから手遅れ。

嫌われることをするから当然じゃないか

って言いたいのです。


ですから、

生徒全員に「1.仲良くなろうと声をかけたり、協力したりする」をどうやったら実行できるを毎日毎日考えて、実行するのです。
あなたが天邪鬼でなければ、あなたは同僚みんなに対して「1.仲良くなろうと声をかけたり、協力したりする」をするでしょう。
なぜ、生徒にしないのでしょうか。

なぜ「4.生徒に嫌がらせをしたり、陰口を言ったりする」を選択するのでしょうか。
「2.相手から何かするのを待つ」なんて生徒がやってこないことをなぜ理解しないのでしょうか。




ここに隠されている心理は、


面倒くさい


とか


生徒のことをモノとしてみて、コントロールしたいだけ


といったことです。
根本的なスタンスが違うのですから、生徒とうまくいかないし、あえて嫌われるようなことをするのです。
そう、

目的-方法-結果 が一致していると言ってもいいでしょう。

目的 → 生徒のコントロール
方法 → 生徒を攻撃してひれ伏せさせる
結果 → 生徒に反発されてうまくいかない


極端に単純化しすぎているかもしれませんが、大なり小なりうまくいかない人には当てはまると思います。
このテーマはしつこいようですが、うまくいかない人だけではなくて、うまくいくようになった人も天狗にならないようにしないといけません。