仮想敵といじめ・学級崩壊 | t-labo(中学校教師の支援サイト)

仮想敵といじめ・学級崩壊

中国や韓国を見ていると、仮想的として日本を挙げることで、国民の不満をよそに向けて、いいように利用しています。
人というのは敵がいると、そのために一致団結をします。

逆を言うと、敵がいなくなると不満がどこかに向かってしまうので、韓国や中国はどんどん新しい仮想敵を作ろうとしています。
この仮想敵の怖いところは、解決へ向かおうという気持ちではなくて、敵を探すことなんですね。
学級も同じです。



女子がグループ内の女子を順番に攻撃をしていくのも仮想敵でしょう。
仮想敵がいる限り、そのグループは団結できるからです。

いじめも同じようなもので、いじめられっ子の存在が仮想敵であり、それがずっと仮想敵である限りいじめ続けられます。
なんらかのことでターゲットではなくなると、次のいじめられっこが発生するわけですね。

仮想敵はあくまでも持っている不満をそらすためだけであって、不満は残ったままです。
だから、不満を解消しない限り、仮想敵を作ってコントロールしてしまいます。
不満は正しい解消方法を身につけない限り、なくならないのです。

教員の仕事とは、そうした不満に対して正しい解消方法を身につけさせていくことです。



この仮想敵が教員になったら学級崩壊であったり、担任の病休へと直結したりします。
クラスが教員を共通の敵として、不満のはけ口を教員に向けるわけですから、相当なエネルギーです。
なんでもかんでも、「担任が悪い!」と言えばいいわけですから、楽ですよね。

そうやって仮想敵とされる教員はたまったものではない。
仮想敵の怖いところは、本当に「敵」であるかは別問題。
不満、怒りを向ける共通の対象があればいいわけですから。


そもそもなぜ仮想敵なるものが出来上がってしまうのかと言えば、教員が不満の解消方法を教えないからです。
その不満の解消はいつ教えるのかと言えば、生徒指導の場面です(1対1、1対多)
生徒指導で生徒を成長させていき、不満の解消方法を身につけさせると、仮想敵が必要なくなり、穏やかないいクラスになります。


問題は生徒指導がうまくいかない教員です。
納得させられないのは論外として、問題の解決を目指すがあまり、生徒の心の在り方にフォーカスしないケースが往々にしてあります。
例えば「生徒が殴った」というときに、「謝罪すればいい」ということばかりにフォーカスしてしまうと、心は無視です。

なぜ殴ったのか、その理由となった部分に目をむけて、生徒自身が感情と向き合うこと、振り返ることをさせないといけないのです。
そこを「殴ったらだめだろうが!!」と頭ごなしにやってしまうと、成長は難しいですね。

要は、「禁止」を突きつけるだけでは人は成長しないのです。





生徒指導をして問題を解決するが、「心」を育てることをしない限りは、トラブルはくすぶるばかりで、あとは確率論的に大小の問題が起こるだけです。
生徒指導を行っても学級が良くならないのは、心を育てていない証拠。
ドラマでは、毎話問題が起きますが、その解決ごとにチームの結束力が高まるのと同じ。


仮想敵というものをきちんと理解して、生徒にもきちんと教えていかないと問題は山積するでしょう。
そうしたことを教えるのも担任の仕事です。