第287話 その後、1週間。 | t-labo(中学校教師の支援サイト)

第287話 その後、1週間。

昨日は色々と勉強になったなーと荻原は充実感を感じていた。
島田にレクチャーしてもらって寝不足だが、疲れは感じなかった。

毎日が苦痛の連続で仕方がなかったが、今日は「やってみよう」という気分だった。
もちろん、現実がそう簡単に思いどおりにはさせてはくれなかったが。



どうやっても今より悪くはならない。
この思いが荻原の気持ちを軽くさせ、「島田先生に言われたことをやってみよう」という気にさせた。

やることは単純で、

・生徒の良い面をほめること
・ダメなことはダメと粘ること


そのために、いつもなら時間がないからと適当にしていたことを「これはNG」とストップをかけるので、時間がかかった。
でも、仕方がないし、うまくいかないこともあると考えれば問題なかった。


終わりの学活や給食が延びようとも仕方ないのだ。
うやむやにしておくから、うまくいかないし、ずっと現状から抜け出せないのだ。





生徒のいい面をほめるとは、不真面目な生徒の相手をいちいちしないことでもある。
というのも、そうすれば叱責したくなるから。

だから、不まじめな生徒のことは見ないふりをした。
今までもそうだったんだよな・・・と自嘲気味に荻原は思う。



これですべてがうまくいったわけではない。
生徒は反発したし、うまくいかない場面もあった。

そういう時には、島田に指導を手伝ってもらった。
本来なら同学年の教師が協力体制を作って行うべきだが、そんなものは期待できなかった。

クレーマー母を持つ山本は島田が翌日に本人に話をしてくれたこともあって、こじれず、おまけに山本の反発を受けずに済んだ。


そうして、粘り続けながら、1週間が過ぎた。
次回 → 第288話 荻原の1週間