第289話 役割分担の大事さを感じる | t-labo(中学校教師の支援サイト)

第289話 役割分担の大事さを感じる

島田の教えだ強調されたのは、「とにかく、役割分担をきちんとして、すべてをやらせること」だった。

クラスの一員であるならばその中で貢献すべし、これが島田の基本的なスタンスだった。
「生徒一人ひとりが役割を全うしないと、クラスはうまく回りませんよ」とも。



荻原は今までの学級運営を考えてみると、この部分がだめだった。
「学級がダメなクラスは役割分担がうまくいってないんですよ。そもそも、役割分担をしていないこともあります。
役割をきちんとふれない教員は要注意です」


給食当番の分担さえやってないこともあった。
なぜしなかったかといえば、なんとなくできていたのと、面倒だったから。


それが今や、給食の分担を決めるようになると、一気に変わった。
生徒は自分の仕事を自覚したし、荻原自身、生徒の指導が具体的になり、楽になった。

事前に決めてあることが偉大なのだ。




分担をしていない時に、生徒に声をかけると「何で、おれなんや!!」と反発を受けていたが、分担を決めていると生徒はきちんとやるようになった。
ときに忘れているだけのこともあったが、その時も「分担に書いてあるよ」というだけで済んだ。

クラスには大勢の人間がいて、しかも全て子どもだ。
『臨機応変に動け!』といっても無理な注文なのだ。


だからこそ、管理者である教員が適切に役割を振って、全体としてうまく回るようにしていくのが大事。
教員の仕事はやってないのを叱って無理やりやらせることではなくて、一人ひとりに達成感を与え、自分に自信を深めさせることでとないかと荻原は考え始めていた。

これは大きな転換だった。
生徒が常にダメだ、という視点で考えていた自分にも気づいた
次回 → 第290話 まずやっつけるべき相手は