頑張れ!と教員が言うけれど、その言葉の落とし穴とは | t-labo(中学校教師の支援サイト)

頑張れ!と教員が言うけれど、その言葉の落とし穴とは

教員として生徒に「頑張れ!」とよく言うものです。
この頑張れという言葉は、ちょっと前からあまり言わないほうがいい言葉になっていますね。

とはいえ、言ってしまうものであります。
今日はこの頑張れという言葉の落とし穴についてです。



1.これは教員の口癖

なんで頑張れと言ってしまうのかというと、何も言うことがないからつい言ってしまうのが本音ではないでしょうか。
言うべき言葉が見つからない、沈黙に耐えられない、何か言わないと。
あとは昔からやはり同じように先輩方が「頑張れ」と自分に声をかけてきた習慣からだと思います。

だから、頑張れという言葉にはそんなに意味がないというと変ですが、つい言ってしまっているいい加減な言葉という響きもあるでしょう。
「あの人とりあえず、頑張れって言うよね」って生徒も気づくかもしれません。
挨拶ですか、という勢いです。



2.落とし穴とは

頑張っている生徒に「頑張れ」と声をかけると、「えっ!?まだ頑張れってどういうこと? 私は今100%全力でやっているのに」と思う生徒もいて・・・。
つまり、頑張っている生徒に使うと、頑張りを認めていないことになるんですよね。

うまくいかない教員でも、本人はいろいろとやっていて、その結果としてうまくいっていないことは多いです
こういうケースでは頑張っているわけですが、先輩教員などが「もっと頑張れよ」というわけで、「おいおい、俺は頑張っているのに・・・」と残念に思うことがあるのではないかと思います。

この場合は、頑張れではなくて、成果出せよという方が適切というかわかりやすいでしょうね。
より厳しい言い方かもしれませんが。

便利だけど、実は生徒の頑張りを無視する言葉でもあります。
ここは要注意なポイントです。



3.頑張れが追い込む

頑張れは強い生徒ならいいんですが、いじめられているとか、不登校の生徒などに使うと弊害を生みます。
頑張りようがないのに頑張れと言うのは、追い込むことにつながります。
むしろ、頑張るな、休めということも時には必要でして。

頑張れが口癖だとこういうケースが困るわけですね。
そもそも、そんなに頑張らせないといけないのか、教員が追い込みをかける必要があるのかということを考えると、、、そうでもないのかなと思ったりしますね。



4.頑張れって使わない方がいい?

こういう話をしていると、「じゃあ、頑張れって使わない方がいいの?」って疑問に思います。
頑張れって、具体的ではなくて、相手に何かを要求するにしては難しい言葉です。
「これをやってみよう」という風に具体的であれば相手にも通用するし、「それはできません」という風にいえます。

「頑張れ」は抽象的すぎて、受け手が真面目だと受け取り方に困るケースが出るわけですね。
頑張れはノルマではなくて、気合などの精神的なことを鼓舞するだけのものだと思います。
体育祭とかそうしたニュアンスがきちんと伝わる場面においてはいいでしょうが。

授業のような平常時にはなかなか伝わらないのかもしれません。
頑張れを使うことをやめようという意味ではなくて、「頑張れ」以外の語彙を増やして、置き換えて使ってみましょう。
声かけがより具体的になるかもしれません。