教員の仕事の本質は、生徒に我慢を教えること | t-labo(中学校教師の支援サイト)

教員の仕事の本質は、生徒に我慢を教えること

教員は生徒に学力をつけることが仕事である

と考えている人もいるかもしれませんが、公立の中学校では、学力というよりも、我慢を教えていると思ったほうがいいかもしれません
情けない話ですが、それだけ公立の中学校に通う生徒たちには、学力差が激しくあり、家庭の安定との違いも激しいものがあります

また地域によっては、小学校の上位層がすべて私立中学校に進学して、公立の中学校に来る生徒たちは、その残り物たちということがあります
こんな状態では、授業どころではなくなっていきます



私立の中学校などは、学力をつけることが仕事であり、小学校の上位層の、勉強ができる生徒たちは、そのメリットを最大限に生かそうと、私立に行くわけです
公立に残った生徒たちは、私立に行けるだけのお金がないか、それだけの学力がないかということになります

公立の中学生というのは、集団で見た時に、不自然にバランスが悪い集団になるわけです
この集団を相手に、授業をする、学級経営をするということを考えた時に、

学力を伸ばそうなんて無理に決まっている


そんなものです
もちろん、その集団の中の上位層は成績を伸ばすことができるかもしれませんが、半分は成績を伸ばすことは難しいでしょう





というのは、こうした上位層が抜けた集団というのは、まずは生活ルールからできておらず、勉強に対する意欲も意識もないわけです
そんなところからスタートしていくわけで、下手をすると小学校の段階から学級崩壊をしていて、学ぶべきことを学んでいないこともあるわけです
嫌がらせが横行するのが普通なのです


この辺は地域によりますが、公立の中学校というところは、いろんな生徒たちがいるので、まず教えるべきことは勉強ではなくて、


我慢


なのかなと思ってしまいます
なぜ人は自分の家を持ち、他人と距離をあけたがるのでしょうか
それは、他人がいると我慢しないといけないからではないでしょうか





つまり、集団生活は我慢の連続であるわけです
他の人がいるから自分だけわがままを言ってはいけない、という風になりますよね

大人になれば、自分の地位や立場などがあるので、下手なことはせずに我慢をするでしょう
しかし、中学生、しかも意識が低い中学生ともなれば、そうした我慢は通用しないのです
今まで、我慢よりも、自分を優先させてきたのです

中学校に上がる段階で、私立中学校に上位層が抜けた場合には、この我慢できない層の比率が高くなり、その濃度が濃くなってしまうので、中学校はまず我慢を教えるところからスタートしないといけないでしょう

その我慢をきちんと教えられる教員がいないと、我慢できない学年となり、それは3年間ついて回っていきます
そんな中で「教員は学力をつけることが仕事だ!」なんてことを考えていると、本末転倒なのがわかるでしょうか?



問題生徒や落ち着きのない生徒たちに、我慢を教えるからこそ、学級や授業が何とかなっていくのです
最初から学力を上げていく、というような発想では、通用しないことが多くあると思います

公立の中学校は学力よりも我慢。

おかしなことを書いていると思われるかもしれませんが、それだけ公立の中学校というのは、環境が劣悪なものであると私は思います
だからこそ、発想を変えて、我慢を教える、人として成長させるというような観点で関わっていき、支援していかないと難しいのだと思います