「様子を見ます」の危険性 | t-labo(中学校教師の支援サイト)

「様子を見ます」の危険性

生徒から嫌がらせを受けたなどという報告を受けた時、そのことが職員室で話題になったり、話をする中で出てきたりするときに、その担任が

「しばらく様子を見ます」


ということを言うことがよくあります
多くの教員はこの様子を見ますということをよく言っていませんか?

明確に言います
絶対にやってはいけません



「様子を見ます」というのは、一言で言ってしまえば

「何をやったらいいかわかりません」

ということであり、この発言をした意図には何があるかというと

「私は能無しではありません。様子を見るという指導をするからあなたは口を出さないでください」


という気持ちが隠されているように思います
うまくいかない教員のほとんどは、生徒からの訴えがあっても様子をみますで逃げています
あなたもそうではありませんか?




生徒が嫌がらせを受けたのに「様子を見る」ってどういうことですか?
意味がわかりません
様子を見ていたら嫌がらせは終わるのですか?


多くの教員が何を考えているかというと、

「すぐに指導するのはめんどくさい」
「放っておいてもそんなに問題ならないレベルだろう」


ということなんです
でも、考えてみてください
被害者からしたら、嫌がらせを受けて嫌な気持ちになっているのに、教員が何もしてくれないんですよ
それで納得はできますか?


あなたはストーカー被害にあっているとして、警察に相談した時に「しばらく様子を見ますね」と言われたらどうですか?
めちゃくちゃ嫌だと思いませんか?
この警察官をやる気がないと思いませんか?





結局はここなんですよ
様子を見るという教員をやる気がないんですよ
やる気がないし、そもそも勇気がない、だから指導ができない

そうでしょう?


私なら様子を見るなんてことは絶対にしません
嫌がらせを受けたという報告があれば、少なくともその生徒に詳細を聞きます
そして「このことについて加害者生徒に指導をしようと思うけど、それでいいか?」と確認をして、指導をします

仮に被害者生徒が「まだ指導をしてもらわなくてもいいです」というのであれば、「もしも、次に嫌がらせを受けたらまた教えて欲しい。そのときには指導するから」という風な形で返します

様子を見るなんてことはありえないのです
被害が発生して、嫌がらせが横行しているわけですから、何らかの対処をしなければ、現実が変わることはないし、むしろ悪化していくからです

様子を見ると言った教員はもう能無しということです
それをはっきりと証明をしているわけです
「何をやっていいかわからないけど、口は出さないでくれ」そう言っているものです




少なくともあなたが事情聴取に動いて、被害者の方がもう少し様子を見てくれと言った時に、あなたは待機をしておくというのが指導の流れです
待機というのも、何もしないということではなくて、嫌がらせをした加害者に対して、教員の方が監視をして、被害者が訴えてこなくても、指導できるように証拠を見つけていく、というものです

本当に待機なんかしないですよ
嫌がらせがあったら、何らかの形で加害者は繰り返すので、それを教員の方が積極的に発見していき、指導につなげていくのです
被害者生徒が再び被害に遭うまで待つなんてことはしません

それだったら、ストーカー被害に遭っている女性に対して、「再び被害があったらその時は動きます」というようなものじゃないですか
それよりも「こちらもよく監視して、実際のストーカー行為があったらすぐに逮捕できるように動きます」という方がいいと思いませんか?


様子を見るなんて二度と言ってはいけません