生徒の学力は誰の責任か? | t-labo(中学校教師の支援サイト)

生徒の学力は誰の責任か?

全国学力調査の結果を公表するかどうかで変にもめていますが、私は公表するならすればいいと思いますが、それには条件つきでという感じです
学力はところで差がつくとかというと、親の所得です

ですから、学力状況を公表するのであれば、その地域の所得などの情報も一緒に公開するべきでしょう
中学校での学力なんて、教員の授業力ではなくて、単純に親の教育力で決まっているのです
所得が高い親というのは、結局は高学歴なのです

たったそれだけのことです



今回考えてみたいのは、生徒の学力は誰の責任かということです
少し前に話題にしたかもしれませんが、生徒のためといって、毎日自作の宿題を出すというのは私が馬鹿らしいと思います
そこまでやるのが教員の仕事だとは思えないからです

教員の仕事というのは、もはや最近の中学校では、保育園のようなものです
その時間きちんと子どもたちを預かり、時間になったら返すのです
これができるかどうかだけでも十分な気がします

授業は学習指導要領で教える内容が決まっていますから、基本的には教科書の内容を教えれば問題ないわけです
極論を言ってしまえば、それで十分なのです




中学校の授業を受けたからといって、難関高校に合格できるかなんて学校が責任を持つ問題ではありません
それはなぜかというと、本人の進路選択であり、進路選択は本人の生き方の自己決定であるから、自分の進路を確保するために自分が責任を持つ問題です

中学校でいい加減に過ごしてきた問題生徒たちは、進路選択の時には、今までのツケが回ってくる、つまり、進路の幅が大幅に狭められていることで責任をとるわけです

難関高校に合格したい生徒にとっては、中学校で必要なことは当然のように授業をきちんと受けることと、内申点を高くすることでしょう
実力が足りない部分は、自分で家で勉強したり、塾に通ったりすればいいだけのことです

教員が自前の教材を作ったからといって、難関高校に行きたい生徒に対して、「塾に行く必要ない」と言える保証はありません
中には「塾に行かないでいいようにしないといけない!」と熱弁する教員もいますが、そこまでの責任を取る必要なんてないし、おそらく、自作の教材だけでは生徒の勉強量は足りないでしょう





宿題を出すことはとても結構なことですが、それは本当に必要かどうかは別問題なのです
そもそも、難関高校に送り出さないといけない義務はこちらにはありませんし、学力をつけたいという自己欲求がある人は、基本的には家のお金を投資して、その夢をかなえるできなのです
義務教育だからそうした投資もしなくていいというのであれば、義務教育だから給食費は払わなくていいと同じでしょう


ですので、生徒の学力は生徒本人が考えることであり、そのための投資は親がするべきものです
学校側がお金をかけないでいいように教員に犠牲を払わせるのは違うわけで、教員としてはそこまでやる義理はありません
教員はただでさえ日々サービス残業をさせられているわけで、教員としてやるべきことはまず自分の仕事を時間内に終わらせることです

生徒の学力をより高めようと本来の業務とは違う部分に心血注ぐ必要はないのです
むしろ、それはその教員の生きがいになっている部分でしょう

こうやって書いてくと、とてつもなく冷たい人間だと思われるかもしれませんが、教員として考えるべきことはまず、労働基準法に則った生活を確保することです
そのために管理職は全力で仕事の見直しをするなどを、環境づくりをすることです
学力向上唱えるのであれば、教育委員会は人員を増やすことや民間人の力を借りて放課後塾をするとか、教員の仕事を減らすことに専念するべきです





あれもこれもと教育委員会や管理職が無理やりに詰め込むからおかしいのです
その教育委員会がおかしなことを言うのは、教員をいくら働かせてもタダだからです
だから無茶苦茶なことを言っているし、「生徒のため」という意味不明な言葉がまかり通ってしまいます

学力なんて生徒自身が考えればいい話であり、あとはご家庭で好きにやってくださいというレベルの話でしょう