大人の発達障害とうまくいかない教員 | t-labo(中学校教師の支援サイト)

大人の発達障害とうまくいかない教員

大人の発達障害がずいぶんと話題になってきているように思います

研究などによって違いますがその確率は5%と言われるものもあるし、8%や10%というものもあります
そこそこの確率で、発達障害を抱えた人がいるということです。



勘違いして欲しくないのは、発達障害というときに人を差別するために使っているのではないと言うことです
これは脳の特性である、という風に解釈すると良いように思います
得意と不得意がはっきりしていて、不得意な領域で頑張るのではなくて、得意を発揮できる領域で頑張ればいいという考えでもあります

どこまでは発達障害かという線引きをするのが大事ではなくて、そうした傾向があると言うことを理解することが大事であるわけです
私自身、多動な傾向があるように思いますので、授業をしながら常に動き回っているし、歩数計を付けるととても歩数が多くなってしまい、教員をやっていると一日10,000歩は行きます

人の話を硬直した姿勢で聞くのが苦手であるので、ついつい動きたくなってしまいますので、人の話は長々と聞きたくないとか、途中で寝てしまったりします
飲み会の場では同じ場所にずっと居ないといけないので、それもかなり苦痛で、飲み会に参加しなくなりました




そんなこんなで、大人の発達障害を調べてみると、どこまでがその発達障害に入るかどうかは怪しいところがあり、発達障害に入ったからといって何かが変わるわけではありません
大事なのは、自分にはこうした傾向があるとか、苦手や得意な部分があるとかといった自分の理解をすることが1番です

ですから、私は自分が多動な傾向があるのと思っていますので、あまり人の話を長時間同じ姿勢で聞かなくていいようにしていますし、生徒指導の時には長く話をしないようにしています
多動であるからこそ、常に動いていて、死角が少なくなるので、生徒が何かしていてもすぐ発見できてしまいます
ですので、嫌がらせを見つけるのはかなり早いです


今回の話題は、こうしたことを理解した上で次に進んでください



教員を長くやっていると、学級開きの時に「ああ、この生徒は発達障害だな」と瞬時に見抜けるようになってきます
それだけの確率で学級にいるということであり、それが社会として普通であるわけです
それと同様に、同僚の教員たちを見回してみると「あの人は発達障害だな」という風な発見もあります

繰り返しになりますが、人のことを差別する目的で、発達障害だと決めているわけではありません
その傾向があるので、その人との関わり方に生かしているわけです


そんな中で思うのは、うまくいかない教員というのは発達障害を抱えているのではないかということです
その多くはアスペルガー症候群や自閉症スペクトラムといった、コミュニケーションに関する部分が不得意な人ではないかと思います

よく見かけるのは、理系の教員は生徒と話をするのが苦手であるというもの
脳の発達の違いによって、数式などに強い人はコミュニケーション能力が弱いというような傾向があるようです
こうしたコミュニケーションが苦手な人が、教員になってしまうと厳しいということです




発達障害がいけないのではなくて、コミュニケーションが苦手であるにもかかわらず、教員という仕事を選んでしまうのが不幸の始まりだと言うことです
教員は、学問の専門家というよりは、コミュニケーションに特化した仕事であるわけです


発達障害が問題というよりは、その人の脳の特性がコミュニケーションが苦手だということをわかっていながら、教員という仕事を選んでしまうことが問題なのです
脳の得意や不得意がはっきりしているからこそ、苦手な分野を選んでしまうと地獄になるわけですし、努力しても得意分野のように伸びていかないのが現状であると思います


うまくいかない教員というのは、そうした部分の問題を抱えているように思います
ですので、特に学生の方であれば、

公立の小学校や中学校は学問の力というよりは、コミュニケーション能力の方がはるかに大事になることを理解しておいてください
コミュニケーション能力が低いや苦手という人は、教員を選ばないほうがいいです
そういう方がどうしてもその分野で仕事をしたいと言う時には、学力が重視される私立の中学校や高校、塾といった進路を考えるほうがいいでしょう



不幸なのは、コミュニケーションが苦手なのに教員になってしまった人です
おそらく、他の人がやっているような感覚では、同じようにできないでしょう
成長も遅いと思いますし、ずっと生徒とうまくいかず、学級が荒れることが多いでしょう。

そうした人たちは、コミュニケーションのパターンや生徒指導のパターンなどを丸暗記で学習していくほうがいいかもしれません
私は専門家ではないので、いい加減な意見かもしれません
しかし、基本的には小中学校レベルで生徒に対応する部分に関しては、すべて丸暗記でいけるぐらいのことぐらいしかありません


その基本パターンを身につけていくというのが大事かもしれませんね
コミュニケーションがうまくいかないと言うことは、学級経営も授業も苦戦してしまうことであるので、副担任にまわしてもらう、生徒指導が大変でない学校に移動させてもらうことなどがあるかもしれませんが、現実にそんなことは簡単に配慮はされません

と言うのは、一人前の大人であるわけで、自分の不得意や得意を見比べた上で教員になったはずだからです
それはプロの教員として、自分の苦手があるから担任できませんとはなかなか言えないものですね



それとともに、同僚に発達障害の人がいることも当然ありますので、同僚としてはその人の特性を見極めて、声のかけ方や指示の出し方を考えるといいですね

差別だと言われそうな話題ですが、現実問題としてどの職場にも発達障害を抱えた人というのはいるものであり、そのラベルを貼るかどうかではなくて、得意不得意を理解するためと考えて、どうやってお互いがうまく人間関係を築いていき、仕事をしていくかという視点にして欲しいと思います