不要物の預かり指導はどうすればいい? | t-labo(中学校教師の支援サイト)

不要物の預かり指導はどうすればいい?

生徒は禁止されているにもかかわらず、不要物を学校に持ってきます
もちろんのこと、持ってくるのは問題生徒が中心ですね

おそらく公立の中学校はどこでも携帯電話の持ち込みは禁止となっていますが、学級にいる問題生徒やその取り巻きたちは、普通に持ってきている確率の方が高いと思います
その不要物を発見した時にどうするかというのが今回の話題です



一番だめなのは、指導したと言って生徒に不要物を返してしまうことです
ほとんどのケースで不要物を取られた生徒はおとなしくなります
なぜなら、返して欲しいからです

普段から生徒指導がうまくいっていないとか、生徒の関係がうまくいってない教員からすると、こうしたしおらしい生徒の様子は、とても自尊心が満たされるですよね
だから、気を良くしてすぐに生徒に返してしまいます
もはや、生徒指導が目的ではなくて、自分の自尊心を満たすことが目的になっています

こんなことを繰り返していくと、生徒は不要物をすぐに返してもらえるものとして持ってきますし、「早く返せや」と教員に要求するようになるでしょう
何のための指導でしょうか?


その一方で、三者懇談まで(学期の終わりまで)返さないというケースもありますね
私立高校で聞いたのは、携帯電話を授業中に使って没収された場合は、解約されるのだとか(これはかなり昔の話で、2年縛りなどが緩かった時代のことです)

長期間にわたって不要物を預かるというのはどう思いますか?



指導というのは何を目的にするかだと思うんですよね
不要物を持ってこさせないのが目的ならば、学期末まで預かるのはとても効果的です
生徒は次から持ってこないようになるでしょう

その一方で、毎月費用がかかる携帯を預かるということは、保護者に無駄に代金を支払わせて、しかも最近のスマホは高価ですから、失くしてしまうリスクをはらんでいます
もちろん、長期間の預かりについては、保護者の了解を得てするものでしょうけど、リスクが高いように思いますね
金庫に入れてしまえばいいかもしれませんが

生徒は携帯を返して欲しい一方で、保護者の中には学期末まで預かっていて欲しいと言われる人もいます
その理由は、保護者が子どもの携帯の使い方を不健全だと思いながらも、指導できない実態があるからですね
そんなものを与える方が悪いのですが、与えてしまうともうどうしようもないですね




不要物に関しては、どうやって指導するのがいいのか、迷うところはありますが、今の私の考えとしては、没収した不要物は保護者に渡す、というのがいいと思っています
生徒に渡す場合は、ほとんどのケースが反省をしませんし、保護者に連絡を入れる機械がなくなる可能性もあります

生徒が学校で起こしたトラブルは保護者に伝えるべきでしょう
不要物の持ち込みはそもそも保護者がものを与えているから起きるわけで、その使い方を家で考えてもらうしかありません
これで効果があるかどうかは別問題ですが、保護者の協力なしには解決しない問題でしょう

ちなみに、預かった不要物は生徒の落ち度になりますから、基本的には保護者に取りに来てもらいます
携帯の場合は、生徒がとにかく早く返して欲しいと保護者に訴えるので、ほとんどのケースで保護者が飛ぶようにすぐに取りにきますね
保護者からすると面倒くさいかもしれませんが、担任と直接話す機会を持つことも大事であるし、そうしたことを起こした責任は保護者にあると実感をしてもらういい機会です

これを家庭訪問をして持っていくとなると、なかなか反省の度合いが変わってくるかなと思います
不要物の指導って面倒くさいのですが、ある一定の基準でやってかないと抑止力にもならないし、生徒の成長にもつながらないので、注意が必要です