こういう生徒をどのようにすれば良くできるでしょうか? | t-labo(中学校教師の支援サイト)

こういう生徒をどのようにすれば良くできるでしょうか?

今回の質問は、以下のものです

こんにちは。
記事「問題生徒はなぜ教員を無視するのか?」を読んでふと思い浮かんだ生徒がいて、教えてください。

いかにも問題児というのではなく、真面目でおとなしい、孤立傾向のある女子です。
勉強やら部活やらで活躍できる場面はなく、学校生活に息苦しさを感じています。
ついでに自分は容姿も悪くて誰からも好かれないのであり、自分は不幸に生きていく運命なんだと考えているようで、大変ネガテイブです。
もちろん自分を受け入れてくれる人の存在を誰しも欲していますので、その生徒は

・やたらと細かいところにこだわりまわりをダメ出しばかりして優越感にひたり、認められようとする(この生徒は几帳面なのもあり、班員が書いたポスターを字がもっときれいでないといけないと言って、せっかく書いたポスターを全部やり直しにして反感を買います。ついでに私は班のために頑張っているんだから反感を持つのがおかしいという態度をとります)

・孤立して1人だとかわいそうだなと気をつかって声をかけてくれる心優しい生徒もいますが、やはりそういう生徒は似たようなタイプといいますか、地味で目立たない子であることが多く、本人としては自分もまわりの明るくて友達がたくさんいる生徒らと交われないのがおかしいと思っているふしがあります。
わりと当たり障りのない、人間関係が深まるとは思えないやりとりばかりしているなと感じます。

・まわりが声をかけてくれても、心配してもっと構ってほしいからそっけない態度をとる。(本当は声をかけてくれて嬉しいんでしょ、と見ていたらわかります) ということでかまってちゃんであり、頑張っても活躍して他より優位に立てる場面がないから変なところで頑張ろとします。

純粋に「私のことを大切にしてほしい」という思いでそうしているのでしょうが、まわりからしたら嫌なやつだし一緒にいて楽しくもないでしょう。
この生徒が幸せになるためには何か打ち込めるものを作ることも大切だと思いますが、何よりも「対人関係のスキルを高めること」を通してたくさんの人から愛され、自己肯定感を高めることが必要だと私は考えています。

さて、だいぶ以前の記事で、友達を作らない生き方もあるのだから、友達関係のことは口をはさまなくてよいという趣旨のものがあったと思いますので、こういう生徒はきっと放置でいいとtetra先生は言われるのかなと思っています。
が、この生徒はおとなしくてもやっていることは問題児的な発想に近いものもあり、問題児との関わり方を考える上でも応用できるものもあるかもしれません。

どういう風にするともっと生徒が良くなるでしょうか。
生徒の自己肯定感を高めるための工夫という話になってくるのかと思いますが、何か工夫できることを教えていただけたらと思います。

今回は「本音」で回答しています



言われる通り、私からすると「どうでもいいレベル」です
こうやって書くと、私はものすごく冷徹人間に映りますが、もしも、質問者さんのような目線で生徒を見たならば、「あの生徒も! この生徒も!」ってなって、学級のほとんどが問題を抱えているってことになり、対処が必要になります
それなのに、なぜ、その生徒1人だけを取り上げるのか・・・そこに疑問が出てきます

それは質問者さん自身の生き方やコンプレックスといった特殊な事情が、その生徒にダブって見えているのかなと勝手に思ったりします
どうして入れ込んでしまうのか、自分を見つめ直してみると発見があるかもしれません
「もっとこうすれば伸びるのに!」と特定の生徒に対して入れ込むのは、教員あるあるです

今回のケースがそれかどうかはわかりませんが。
以前書いたように、「不法行為」「他者の権利を侵害」しているのかどうかは大きな分かれ目になります
この必然性がないのに口をだすのはおかしいわけです



それとその本人が「困った。助けて!」と言っているかどうか。
ないにも関わらず、「あんたはこうしたほうがいい! もっと人間関係をこうやって良くしなさい!」ってするのは、ありがた迷惑です

その生徒の人生であり、あなたの人生ではありません
あなたが親なら口を出してもいいですが、赤の他人であり、あなたの気が済むようにしたいだけの自己満足ですから、なおさらたちが悪いでしょう
ここまで書く私は冷徹人間かもしれませんが、人の家にどかどか入って生き方や考え方、行動の仕方に難癖つけるのはどうなんでしょうか?


もちろん、担任として、教員として、大人として、その生徒に教えてあげたいという気持ちはあるでしょう(私もあります)
その時には、選択肢の一つとして話をするのはありだと思います
ただ、選択するのはその本人ですから



ここを履き違えてはだめです
そもそも、あなたの考え方がどうして正しいと言えるのか?
それが本当に良い生き方なのか? に対して、明確にそうであるとは言えないと思うんですよ

教員はそこまで偉い存在でもないし、ただの人間なんですから
助言をするのは教員、選ぶのは本人、こういう構図です
「放置でいい」なんて書く私ですが、気になることは生徒に助言します


あと余計なことを書きますが、生徒に対して「こうやるべきだ!」と考えているのは、ただ単に「生徒をコントロールしたいだけ」かもしれませんね
そんなことないってあなたは全力で否定すると思いますが
何かに執着するってことは、そこに何かがあると思います

的外れかな指摘だったかもしれませんが、なにかあるかもしれません



さて、

>どういう風にするともっと生徒が良くなるでしょうか。
>生徒の自己肯定感を高めるための工夫という話になってくるのかと思いますが、何か工夫できることを教えていただけたらと思います。

ということですが、コントロールという発想ではなくて、単純にその生徒と仲良くなるだけで、実は物事は解決に向かうのではないかとも考えます
言いたいことを言うのではなくて、人間関係を良くするという発想です
ここはなかなか理解されない部分ではありますが

例えば、性格が悪い人がいたとして「あんた性格悪いよ。直した方がいいよ」といっても相手がそれを受け入れるかどうかは別問題ですし、こうやってしてきた時に嫌みのように取られることもあるし、ほとんど改善されないと思います
何度もブログで書いてきましたが、他人を変えようとすることほど愚かなことはありませんし、他人はそう簡単に変わりません



ですので、他人を変えようとするのではなくて、自分が関わり方を変えるとか、人間関係を築く中であなたが良い影響を与えていくという風な形で考えるやり方もあるということです
教員は教える立場上、何でも言えば相手が受け入れて変わってくれると思っているかもしれませんが、そんなことはないでしょう

人間関係を良くすることで生徒が変わる、というのはよくあるケースですので、「指摘」以外の方法を考えてみると良いのではないかと思います
こういった方法であれば、先に行ったように「放置すればいいレベル」の生徒に対しても効果的なことができます

繰り返しになりますが、学校生活上大きなトラブルがない限りは教員の介入権は、ないと考えた方が健全ですし、変に介入して相手を変えようとするのはただの自己満足だということを考えておいたほうがいいでしょう
「介入」というようなやり方以外を覚えていくのがいいと思います