パワーポイントを使った授業って本当にいいものでしょうか? | t-labo(中学校教師の支援サイト)

パワーポイントを使った授業って本当にいいものでしょうか?

今回の質問は、以下のものです

パワーポイントを使った授業って本当にいいものでしょうか…。
画面を見ることで生徒が顔を上げるメリットはあるとは思いますし、授業中の板書の負担はたしかに減るのですが、生徒からの反応がとても悪いようです。

というのは他の教員が自前のパソコン・プロジェクター・持ち運びスクリーンを買って毎時間授業をしているのですが、パワーポイントのスライド作りばかりに一生懸命になって、生徒がおきざりになりがちというか…。
事前に作ったスライドに生徒が合わせる形になるので、生徒のつまづきをさぐっていきにくいといったデメリットも感じています。
機械を使う都合上、黒板があると粉が出るので困りますしね。




パワーポイントを使い始める時の問題は、指摘の通りスライド作りに熱心になり、スライドに固執するようになることでしょう
このことについては、パワーポイント関連の記事を作っていて予約投稿しているのでそのうち出てくると思います(質問があるとその分、予約記事が先送りされてしまうので)

パワーポイントは道具であって、目的ではないということです
スライド作りに没頭したり、生徒を置き去りにして授業をするのは、まさにパワーポイントが目的になっています
こんなことを言い始めると、ワークシートを使った授業でも同じことが起こりますよね?

例にあげた教員はパワーポイントというものに振り回されているだけでしょう
あくまでもツールであり、授業とは目的を達成するために行うものです
そのためにパワーポイントを使うだけであり、黒板を使う人はその目的のために黒板を使うわけです
パワーポイントが悪いわけではなくて、使い方が悪いのです



パワーポイントを使うと臨機応変さがなくなる、とをよく指摘されることですが、むしろ言いたいのは、臨機応変に対応すればいい、と言うこと
ワークシートを使っていても臨機応変に対応できるわけで、パワーポイント使いながら臨機応変に対応したいのであれば、その場で一緒にスライドを作っていけばいいし、黒板に何かを書いてもいいし

チョークの粉が散るので黒板を扱えない、と言うのはそれほど気にすることではないと思います
パワーポイントで板書の代わりができるので、最初に消してあれば、その授業中に消さなければいけないほどの板書する必要がなくなるでしょう


パワーポイントがいいかどうかについては、「黒板でできること」と「黒板でできないこと」を考えてみてください
黒板は文字と簡単な図ぐらいしか書けないでしょう
この情報量はとてつもなく少ないのです





パワーポイント使えば圧倒的な情報量を積め込むことが可能になります
これだけで十分なメリットであると思います

例えば、ライオンの説明をするのであれば、黒板にライオンの詳細な絵を書くことはできません
そのため、生徒の想像の中のライオンを元に話を進めていかないといけません
注目して欲しい細部があるときには、教員の下手な図で話を進めていくことになりますし、それは正確でもありませんし、生徒はライオンをそこまで見たことがないので、生徒に明確なイメージはできないでしょう

情報量が少ないということは、偏った情報、あやふやな情報で物事を処理するということです
それを日々の授業で繰り返して行くのは、効率的なことだと思いますか?

授業者は、自分が授業を忙しくやったから満足するのだと思います
ただの自己満足ですね
(例にあげた人はパワーポイントを使うことに自己満足しているのでしょう)




でも、授業の本質を考えると、生徒に理解させること、生徒に考えさせること、だとするなら黒板より圧倒的にパワーポイントに軍配が上がるのは当然でしょう

成績の処理も手計算でやりませんよね?
一般の会社に勤める人がプレゼンテーションをなぜホワイトボードではなくてパワーポイントで行うのでしょうか?

パワーポイントは仕事を効率化するためのツールとして開発されているので、やはり授業においても効果が高いと思います