保護者連絡はどんな時にしたらいいですか? | t-labo(中学校教師の支援サイト)

保護者連絡はどんな時にしたらいいですか?

今回の質問は、以下のものです

こんにちは。おたずねしたいことがあります。
保護者連絡ってどういうときにされてきましたか?

・生徒指導案件について話す
・生徒が怪我をしたとき
・弁償してもらう必要が出たとき

などなどはすると思うのですが、「生徒のピアス穴数が2から3に増えた」という件で家でなんとかやめさせてくれという連絡を担任がしているのを見て、こういうのもすべきなのかな?と思いました。
身なりについてならスカートを曲げてはくとかはどうするのかとか、茶髪についてはどうするのかとかいろいろありますが、どういう程度のことなら電話すべきなのでしょうか?




保護者連絡というのは基本的には、保護者に伝えなくてはならないことがあるときに行うものだと思います
確かにとても迷う部分があります
必要なのに電話をしないと物事を悪化させますし、必要でもないのに電話をすると保護者が嫌がります

担任としても躊躇する部分になりますね
問題の範囲が「その生徒だけ」で収まるのであれば、保護者に電話連絡する必要はないと思います

例えば、宿題を忘れていてそれを本人に催促するだけで良いのであれば保護者に連絡する必要はありません
しかし、それがずっと続くとか毎回になっているとかは、催促しても出てこないなど、成績に大きな影響を与えることになってくると、話は変わってくると思います
と言うのは、保護者は学校から電話がないと「うちの子どもは学校できちんとやっている」と思っているわけですね



現状は宿題を出していなくて、それが成績に響くようなレベルであると、保護者の認識と現実のギャップが生じてしまいます
また、生徒の怠惰さを助長してしまい、宿題を出さなくてもいいと本人に習慣がついて行く可能性もあります

このような状況の時に「本人の責任だから」と考えるのも一つのやり方です
本人だけではもうどうにもならない状況であるとか、この子の進路の責任を持つのは保護者であるので支障が出ていると考えるなら、保護者連絡をするのも一つのやり方です


教員というのはどちらにでも動けます
その時に考えて欲しいのは、その行動をとることによってどんなメリットが生まれるかです
もっと言えば、あなたは何を最優先事項としているかです

上記の例で、保護者に連絡しないとします
その時のあなたの最優先事項は「自分が面倒くさくない」になるでしょう
生徒のことなんて一切考えていないのです
保護者に連絡を入れる場合は、その生徒の将来を考えてのものであり、保護者への説明責任を果たすそうという気持ちからでしょう





保護者連絡を嫌がる時に多いのは、「自分が面倒だから」というものが多いと思います
この部分を天秤にかけてしまう教員はろくでもない輩です
その生徒のためにという視点で考えて、保護者連絡をするかしないかを最低限決めるべきでしょう


質問者さんは、ピアスの穴が2つから3つに増えたことについて、わざわざ電話連絡をするべきではないと考えているようです
その理由はなぜでしょうか?

2つから3つになったのは、本人の何かしらの心境の変化があったのかもしれません
教員というのは、その生徒たちを観察することが仕事であるので、たまたま気づいただけで保護者は気づいていないかもしれません
場合によっては、ピアスを開けたこと自体気づいていない保護者がいる可能性もあります

私なら保護者連絡を入れて、本人に何かしらの変化があることを告げておきます
その時に家での様子も聞かせてもらい、情報交換や信頼関係の構築に役立てていきます
こうやって、学校と家の情報の交換ができることによって、生徒への関わり方が教員と保護者で連携して行えるわけですので、「その生徒のために」なると思います

ピアスを開けるような生徒は、結局のところは手がかかりますので、その手のかけ方をどうしていくのかを共有することはとても大事です
子どもが問題生徒になるというのは大抵の場合は保護者の関わり方が悪いからで、関わり方の助言する方がうまくいくようになることが多いです

電話をしないということは、「家庭の責任ですから」と放置することにもなりますし、学校と家での対応がまちまちとなって、あまりいい影響が与えられないと思います




スカートの件や茶髪の件にしてもそうですが、本人に言って改善されるかどうかは考えどころです
もしも、その時に注意して翌日直してくるのであれば、確かに電話連絡はいらないかもしれません
でも、現実そんなことはなくて、茶髪になったらずっと茶髪です

そうした問題行動をとるときに、結局のところは本人が問題を抱えているので、学校と家庭で連携を取って対応しないといけないわけです
その電話連絡をしたくないと言えば、どんどん問題を悪化させることになると思います



逆に電話連絡をしないケースの話をすると、生徒同士が小さな喧嘩をした、誰かと誰かがつき合ったといったものは、本人たちだけ、もしくはそこに教員が入ることによって、解決ができるものであり、その後の日常生活に大きな影響を与えることはありません
そうしたものについては、電話連絡をしない方が効果が高いと思ったほうがいいですね
子どもたちには子どもたちの世界があるからです

しかし、小さな喧嘩で済むはずだったのが、それを継続してやっているとか、他の生徒も関わって大きな問題になっているという場合には、保護者連絡が必要になってくるケースも多くあります

という感じで、責任の範囲や最優先事項を考えてみると、保護者連絡の必要性が見えてくるのではないかと思います