管理タイプのデメリットはなんですか? | t-labo(中学校教師の支援サイト)

管理タイプのデメリットはなんですか?

今回の質問は、以下のものです

(中略)
【質問】
① 1回~3回目(クラス・授業・委員会など)で、全体で「規律」を意識させるためにできることは何でしょうか?

② 「管理タイプ」のクラスのデメリットを教えてください。また、他はどんなタイプがあると思いますか?
前回の記事で、「主任も自分も管理タイプ」とおっしゃっていましたが、主任は違うと思います。

合唱祭練習で、主任はいつも自分のクラスを放置して、他クラスの練習に顔をのぞかせていましたが、本番では誰が見ても8クラス中ダントツの1位でした。 (自分のクラスは徹底的に自分が指導して、3位です…)
どういう指導をしたのかアドバイスを聞くと 『少し上達したときに満足そうだったから「こんなんで満足してるんだったらもう練習なんてしなくていいよ!終了!」って怒ったくらいかな(笑)
あとは歌好きの子が多くてメンバーがよかったからね~』と言って終わりでした…。

自分の合唱の指導がいけなかったのか聞くと、「そんなことないでしょ。先生の熱さにみんなついてきたからあんなに声でなかったクラスが歌えるようになったんだよー。 ○○なんてすごいいい表情して歌ってたじゃん!」とおっしゃってくれましたが、ここでも具体的なアドバイスはもらえず。
今回は合唱祭の話でしたが、やっぱり管理タイプには、色々と限界があるんですかね。 また、他にはどんなタイプがあると思いますか?




今回質問をいただきましたが、前半部分は大きく略とさせていただきました
自分の根本的な考え方が間違っているのでしょうか?に対してになっています
私自身の思い込みやらなんやらで、いけませんでした
申し訳ないです

さて。

①については、正直なところ、質問の意味がわからなくて・・・。
以前、いただいた委員会の例で言わせてもらうなら、3年生は3学年からろくな指導が入っていないわけで、ある意味では自由奔放にやっているわけですね
その状態で、他学年である質問者さんが強硬な指導・関わりをしようとしたわけですね

この結果はどうなるかを想像してみましょう




うまくいくはずがないですね
指導があまり入っていない学年の生徒は、「まともではない」からです
まともな話なんて入りませんし、人間関係がない教員から言われたとしたら反発するだけです

質問者さんの考えるように「教員として必要なことを言う!」というのは正しいことかもしれません
が、相手がそのことによって「成長」するかが問題です
言いたいこと言って生徒指導が解決すればいいのですが、中学生は「解決しない」「逃げる」選択肢を取ることが可能であり、教員には法的拘束力をもっていません

略の中にクレームの話もありましたが、やはり質問者さんのやり方はうまくいかないと思います
人間関係をベースに、指導や関わりがあるわけですから、この仕組みを理解しないと、質問者さんのやりたいようにやっているだけになっています
学年主任の方がとても素晴らしい方で(こういう方にはもう出会いないかもしれませんね)、だからこそフォローをしてくれました




もしも、フォローがなかったらどうなっていたかを考えると、ゾッとします
あなたが必要だと思ってやったことが、生徒が理解してくれず、逆に問題を撒き散らすわけですから

という風に考えると、「3年生はまともではない」という前提に立つなら、私なら、まずは3年団の教員に委員になった生徒がどんな生徒なのか、その中で誰が頼りになるのか、といったことをリサーチします
委員会の時には初対面になるので、厳しいことは言わずに、褒める内容を探します

たしか、黒板に指示を書いていたけど3年生が理解してなかったことについては、そのまま放置していたのは「3年生に恥をかかせる」意味合いが強いので、こっそりと「黒板見て」耳打ちして教えてあげるほうがいいでしょうね
初対面の相手に恥をかかせるのは、やはりいけません

質問者さんのスタンスは、教員が偉くて、教員中心、というものだと思いますので、ついてこない生徒には厳しいでしょうし、このスタンスは初対面の相手には拒絶反応が起きる可能性もあります
言い換えると、相手を大事にしていないので、余計な問題を引き起こすとも思われます
最初はとにかく人間関係づくりをして、相手が「この先生は、こういうのが好みなんだな」と理解してもらうまでは、言いたいことを言うのはなかなかに難しいでしょうね



②について

文字情報しかないので、毎回のように私の思い込みが激しくて申し訳ないです
学年主任の方は何タイプか、うーん、それを推測で考えても仕方ないですが、完璧主義者なのかもしれませんね

タイプのことについては、かなりいい加減です
何種類あってとかを事細かに定義したわけでもありませんので。
要は教員を分類するのにどういう軸をとるか、の問題であって、それですべてが決まるわけでもなく、単純にそういう風に勝手な名称をつけていると、「説明が楽だな」「イメージしやすいな」というだけです

ので、ブログの中では、同じようなことが違う表現で登場してきています

管理タイプは、私の中の勝手な分類ですが、人間関係の軸で主に考えていて、人間関係の作り方が「上下関係」を基本にしている人です
タイプと言っても、軸のどの辺かなどもありますし、相手や状況によっても変わりますし、だいたいの傾向です

【例 人間関係の軸】

上下関係 —————— 横の関係


以前、電子書籍で「指導が攻撃的」かという軸もありました



上下関係が基本の場合は、軍隊のような明確な上司部下の関係、明確な指揮系統といったものを要求するように思います
その時に問題があるとすると、上司が無能な場合です
上の命令が絶対であるのに、見当違いや理不尽な命令を下していると、部下は困るし、不満に思います

この例はクレームの件やおそらく質問者さんの過去の指導には思い当たることがたくさんあるでしょう
また、上下関係を基本にしている方は基本的には「感情的」な人が多いように思います
生徒が「言うとおりにしない」から怒るわけですね

管理タイプは言うべきことはけっこう言うので、生徒を甘やかしてご機嫌取って言いたいことが言えない教員にはなりにくいので、ある一定の規律やルールが学級の中にあると思うので、その点はある意味では安心です
しかし、、、気をつけたいのは、教員が偉いと思いこんでいるので、いつの間にか「自分のご機嫌」が基準になってしまって、学級で起きる嫌がらせに関して、「あいつならいい」「こいつなら許さん」とか恣意的になることです

管理タイプの一番の問題というか、一番怖い部分は「生徒がついてこない」ときです
義務教育は教員の権限が弱く、生徒をクビにできないので、言うことをきかない生徒が出てくると大変です
管理タイプは相手に妥協ができない(自分の機嫌で動くから)し、指導の柔軟性もあまりないので、一度合わない生徒が出てくるとずっと合いません



生徒の好みが激しい(逆も)ので、学級の中で不幸になる生徒の割合が多いですし、学級編制で悲劇が起こることもあります
やり方が強硬的になればなるほどに、「絶対に合わない!」と強硬な生徒が出てくることは意識しておかないといけません

管理タイプがいいか悪いか、それは取り上げないとして、管理タイプは自分が上にいたいからこそ、指導の基準は恣意的にならないようにしないといけないし、人間として尊敬されるから生徒がついていく、指示に納得がいく、効率的だ、という要素は必要だとは思います
管理タイプは、「能力」が要求されるとも言えそうです

管理タイプだと言われたから自分は管理タイプと思うのではなくて、「あの時は管理タイプのやり方だった」と思うほうがいいでしょう
生徒は未熟でいい加減ですから、いろんな引き出しをもって、柔軟に対応が必要です
現状としては、管理の傾向が強いのかなと思いますし、今のやり方ではうまくいっていない部分が結構多いので、なんらかの手立てが必要だとは思います

他にはどんなタイプがいますか、というのは、上に書いたようにいい加減なものであり、質問者さんには関わりがないものだと思いますし、労力もかかるのでここでは割愛させていただきます
タイプよりは「人間関係」をどうするかを考えるだけでいいように思いますから



質問者さんはとても努力や試行錯誤、勉強していて、本当にすごいです
今はうまくいかないかもしれませんが、それはそれで仕方ないことです
私はあなたがいけない、というつもりは全く無くて、「こうやったらうまくいかなかった」という試行錯誤の実例を貯めていく期間だと考えてほしいのです

その中で「それをこうやったらうまくいった」という成功事例に変えていくわけですね
若いうちはそう簡単にうまくいきませんし、いろいろと教員自身が苦い経験をたくさん積むから、生徒により懐広く対応できるわけです
主任の言われるように今は思うようにやってぶつかって、いろんな試行錯誤を続けて、自分の中の角を取っていく時期だとは思います

その意味で、変に萎縮して思ったことをやらないのはもったいないし、今はフォローしてくれる人間がいる恵まれた環境であるので、思い切ってやるといいですね
ゾッとすると書きましたが、ゾッとする経験も教員人生を豊かにしてくれます

続き → 横の関係を実践していますが、効果はいまいちです。どうしてですか?