教師として生徒間のけんか・悪口にはどの程度関われば良いでしょうか? | t-labo(中学校教師の支援サイト)

教師として生徒間のけんか・悪口にはどの程度関われば良いでしょうか?

今回の質問は、以下のものです

こんにちは。毎日ためになる記事をありがとうございます。
とても勉強になります。
教えていただきたいことあります。

教師として生徒間のけんか・悪口にはどの程度関われば良いでしょうか。
手をあげるとかいじめに発展するとかいう事態なら指導は当然していくと思います。
では

・単純にケンカしていて授業中にその二人ではペアワークしようとしない。
・「〇〇ちゃんに××と言われた」と言って人間不信的になっている(こういうのを女子の多い部などで見かけます)
・自分が嫌われる原因を作って反発を受けているだけなのにまわりが冷たいと憤慨している生徒(たとえば以前、ふざけてクラスメートに鼻くそをつけようとするので徹底的に嫌われていた生徒がいたと聞きました)

ただ単にに不仲というだけで指導というのはおかしいと感じますが、困っていると生徒が申し出ててくる場合もありますので、どこまで(どのように)対応したらいいのかと思いました。




どこまで介入するか、それは判断が難しいところかありますね
私が考えているのは、どのくらいの影響があるかです

他人の人権を侵害する不法行為であれば絶対に許されることではありません
嫌がらせだけではなくて、授業妨害にしても同じです

些細な部分が難しいのですが、その影響が「その個人だけ」か「他人」も入っているのかは大きな分かれ目になると思います
例をいただいているので、それを元に考えてみたいと思います



単純にケンカしていて授業中にその二人ではペアワークしようとしない。


当事者が授業に参加しようとしないわけですね
この場合に「2人だけが授業が遅れるだけだら、個人の責任で影響がない」と見る見方もあるでしょう
授業に関してはどうでしょうか

喧嘩していれば、つまり、私的な事情があれば参加しなくていいことになります
周囲の生徒たちが同じようになると授業は壊滅的になります
当事者たちだけとはいいますが、生徒間は相互作用が働きますし、いい加減な生徒が増えれば増えるほど、授業の密度は下がります

こうしたことを考えると影響力は大きい、つまり、ペアワークはしなさいとなります
生徒の仕事は「授業を受けること」といっていいほど、授業は大事なのものですから、どんな事情であれ、とにかく授業は最優先であり、たとえ喧嘩をしていても、授業に影響を出してはいけないと指導するほうがいいでしょう
泣いている生徒がいれば、情状酌量の余地があると誰もが考えるので、そこまで無理やりするのは厳しいのかなと思います

ちなみに、喧嘩の仲裁に関しては、対等なものであれば介入する必要はないとは思います(内容は要検討ですが)




「〇〇ちゃんに××と言われた」と言って人間不信的になっている(こういうのを女子の多い部などで見かけます)


それがどの程度の学級や部に影響を及ぼしているかです
そうした話が聞こえてきた時に、影響を調査するために聞き取りをするべきです
ただ単に喧嘩のレベルであれば、当事者たちに任せて放置です(むやみにプライベートに立ち入らない)

そのことに多くの人が関わっているのであれば、何かの拍子に大きなことに発展することがあるので、影響は大きいと見るべきでしょう
そのときに、事実であるかどうか、事実でないなら噂を広めることになるし、事実なら言っていいのかにもなります
そうした部分の指導をどこかできちんとしていないと、同じことを繰り返して、いつかは大きなことになります

自分が嫌われる原因を作って反発を受けているだけなのにまわりが冷たいと憤慨している生徒


嫌われている本人がいじめだと考えているか、嫌がらせされる周囲が嫌がらせと捉えているか、この辺の影響が考える必要があります
私なら、周囲に対しては「嫌なことはない?」「◯◯から何かされなかった?」と聞きます
聞いて「やめさせて欲しい」というのであれば指導をします

やっている張本人ですが、関わり方が下手だからそういう現象になっているケースがほとんどでしょうから、関わり方をレクチャーして成長していくように働きかけていきます
周囲への影響度は少ないかもしれませんが、生徒が成長すれば学級にはプラスですし、手助けがいると思うので、指導ではないかもしれませんが、支援していきます

という感じですかね
どこまで指導したらいいのか、迷うことは多々あると思います
その時にはどの程度の影響があるのかを考えてみましょう



影響の度合いがわからない場合は、当事者たちに聞き取りをするべきです
おそらく、こうした問題を放置する人は「聞き取りが面倒」なのです
指導するかどうかが大事というよりは、生徒が教員から気にかけられていると感じるかどうかの方が大事だと思います

私が「プライベートには立ち入らない」と書くと、『よし、プライベートは完全放置でいい!』と喜ぶ人がいるようですが、私は「その生徒たちを気にかけている」わけです
その事情を知っていて本人に気にかけていること、何かあれば力を貸すということを伝えています
そうしたことをやって中で、現段階では指導をしない、を選択しているんですね

手抜きをしたい面倒な人というのは、プライベートな喧嘩などを見た時に、「あ、これはプライベートだから、教員はノータッチでいい」と、その生徒たちを気にかけもしないわけです

この差は大きいです

どこまで指導するのかが難しいなら、本人たちに聞き取りをしてみて、指導が必要かどうかを聞いてみればいいわけです
指導しなくていいと手抜きを考えるのではなくて、「気にかけていること」を生徒が実感できるような関わりをしてください
生徒全員が気にかけてもらっているという思いがあるから、安心安全な学級が出来上がります