もしも、ナフキンの指導がこうであったら・・・ | t-labo(中学校教師の支援サイト)

もしも、ナフキンの指導がこうであったら・・・

まずはここから | t-labo にある場面として、田村くんのナフキン忘れの指導をどうやったらいいのか、考えてみましょう。
どうすれば指導としてはよかったのでしょうか?


沢井先生と田村くんのやりとりの復習


ゴールデンウィークも終わった5月のある日、ささいな事件は起こります。
「給食のときに、机の上にナフキンを広げ、忘れた生徒は職員室で借りてくる」という決まりがあるのですが、田村くんが忘れてしまったのです。

配膳中に、田村くんは沢井先生のところにきてこう言います。
「昨日、用意しておいてけど、忘れたんよ。先生、これでいいじゃろ?」
と授業で使ったプリントを持っています。
沢井先生は
「えっ、それはナフキンじゃないからだめでしょ。職員室で借りてくることになっているんよ。借りておいでよ」
と。田村くんは
「先生、職員室まで行ったら時間がないし、これでいいじゃん。小学校のころ、忘れたらみんなこうしとったんよ!」

沢井先生はちらっと時計を見ましたが、配膳時間はまだ8分は残っており、借りるだけの時間は十分あります。
迷っているところに、田村くんはさらに言います。
「先生、お願い! 今日だけ! 用意はしとったんよ!」

沢井先生の心の内はこうです。
(うーん、、、どうしよう。たしかに、今日だけならいい気もするし。配膳指導もせんといけんし。小学校でもやっていたんだろうし。ここでいちいち指導していたら、面倒な教師だと言われるしなあ。念を押しておけば大丈夫じゃろ)

「よし、わかった! 絶対、今日だけで!」
と沢井先生は決断しました。それを聞いて田村くんは、
「やった! ありがとう! さすが先生! だから人気があるんよ!」

そして、田村くんは次の日もナフキンを忘れて、またナフキンなしで済ませようとするのです。



まずは、何が問題なのかをはっきりしよう


実のところ、突っ込みどころ満載ではありますが、絞って考えます。

田村くんがナフキンを忘れたのに借りに行かないことを、担任が認めてしまっている

大きな問題であるとしか言いようがありません。
というのも、

他の生徒に示しがつかず、ルールを守る意識が低下する
他の学級の生徒にも「ナフキンをひかなくてもいい」という実例を示すことになる
担任自身の生徒や教師からの評価を下げ、求心力を低下させる

といったことがあり、たった1人の機嫌を取るためだけに失うものが大きすぎるのです

そもそも、給食中にナフキンをひくことは、学校の基本ルールであり、よく起こることであり、大した指導でもないのですから。



さて、どうするか


悩むも悩まないもなくて、

「さっさと借りておいで」

の一点張りでよいです。

「昨日、用意しておいてけど、忘れたんよ。先生、これでいいじゃろ?」
→ それはナフキンじゃないからだめ。借りておいで

「先生、職員室まで行ったら時間がないし、これでいいじゃん。小学校のころ、忘れたらみんなこうしとったんよ!」
→ 忘れたから仕方がない。小学校と中学校は違うから。中学校では職員室で借りるんよ。

「先生、お願い! 今日だけ! 用意はしとったんよ!」
→ 忘れたから借りる。それだけ。今からいっておいで。時間はまだあるから


という感じで、さっさと諦めさせて行かせるべきです。
それでも、行かないなら一緒に行くなりすればいいのではないかと。

大変がるのではなくて、淡々とこなす。こんな気持ちでいいんじゃないでしょうか。



基本的なことは徹底すべき


学校のルールは基本的なことですから、それさえできなければ学校生活がうまくいくはずがありませんよね。
ので、徹底すべきことであり、それを生徒に叩き込んでおかないと、もめるべきことでもないのにもめますよ。

田村くんの指導ができたことで、他の生徒は「ルールは守らないといけない。忘れたら、ああなるんじゃ」と理解します。
見せしめ的なものですね。

ついでに、田村くんの家に電話して、ナフキンを持たせてくださいねってやっておけば次の日は忘れないですね。
それに、「ああいうことでも家に電話されるんか」と、生徒が面倒になると思わせておくのも大事です。

少しの妥協が大きく崩れる要因であることも気に留めておきたいです。