生徒の話を聞くようにしたら、どんどん生徒がいい加減になりました。どうしたらいいですか? | t-labo(中学校教師の支援サイト)

生徒の話を聞くようにしたら、どんどん生徒がいい加減になりました。どうしたらいいですか?

今回の質問は、以下のものです

「授業がつまらない」と言った生徒の指導の件で質問したNです
夏休みに入り、この3ヶ月半の振り返りをしたので、アドバイスをもらいたく質問しました

【取り組み】
・前回のアドバイス通り、「生徒が納得したか」を意識した
・極力、大きな声や暴言を出さないようにした
・必ず生徒の言い分を聞いてから、それに合わせた話をするようにした
・優しい指示、ユーモアのある言い方、納得のいく分かりやすい説明を心がけた

・生徒が本心を言いやすい雰囲気作りを心がけた

【取り組みによって得られたと思う効果】
・以前よりも生徒から話しかけてくれることが多くなった
・成長ノート(好きなことを書いていいノート)の記述が多くなった人の増加。相談事も増えた
・自分のボケに対して笑ってくれる生徒が増えた
・去年よりも、生徒と保護者の満足度が高い(三者面談より)
・学級通信の読者の増加
・何より、自分自身がさらに楽しくなった




【取り組みによって、出てきたと思われる課題点】
・生徒の気が緩んだり、緊張感がもてなくなることが、以前よりも多くなった
(例)
・内科検診の待ち時間や避難訓練の教室に戻るときにおしゃべりしたりニヤけてしまう生徒の増加
※とてもヒドいわけではないが、ビシッと指示をしていた時よりもできていないのは事実

・忘れ物をしたときや話を聞いていなかったときに、ニヤけて謝罪をするAくん
以前の自分だったら、「その表情は謝る顔じゃねーだろ!」と怒鳴るところを、まずは相手の言葉を丁寧に聞いて「分かった、次からは気をつけよう。でもその表情だと、せっかくのあなたの謝りたい気持ちが相手に伝わらないよ、損するよ」と優しい表情で伝えたり、「お前またニヤけてるよー!ほら、真顔!!」と、明るく伝えたりしてきた
しかし、他の教科担のB先生がA君を指導した時にもニヤけてしまい、その先生が激怒。何度も言ってきたことで、他の先生に迷惑をかけてしまったので、自分もA君に対して怒鳴ってしまった。

・言い訳や屁理屈を言って、自己防衛から話をする習慣がついてきた生徒の増加
(例)
・上の例で、B先生の報告を受けて、A君に事情を聞くと、「ニヤけてることによって、先生に不快な思いをさせたってことですけど、僕だってニヤけてるつもりはなくて不快な思いをしてるんです」と屁理屈を言ってきた(クラスのみんなに聞くと、A君がニヤけていたのは事実)
・休み時間に大きな声で笑いながら会話をしていた子に優しく「その声の大きさだと、他の子が気持ち良く休み時間を過ごせないよ」と言うと、「私は大きな声で友達と会話するのが、友達と気持ち良く休み時間を過ごすことなんですけど、どーすればいいですか?」と聞いてくる子の出現。
その後、クラスの他の子の感じ方などを聞いたり、自分なりの考えを話して納得はしてくれたものの、時間はかかってしまった


【質問】
Q1 中学生では、上記のような検診の待ち時間や避難訓練はもちろん、行事のリハーサルなど緊張感をもたさなければいけないときがあると思います。tetraさんだったら、どうやって雰囲気を引き締めますか?対応を教えてください。
また、話をしている時の「ニヤけ」に関してはどうすればよかったでしょうか?

Q2 言い訳や屁理屈が出るようになったのは、こっちから一方的に怒鳴りつけていた時よりも生徒が話してくれているからだと思います
その上でそれを納得させられるかが、教師の力量だと思います
しかし、いずれは言い訳や屁理屈を言わずに自分のミスや悪かったことを素直に認められる、真っ直ぐな生徒を育てたいです

そのためにはどうすればよいでしょうか?




あれから課題を持っていろんな試行錯誤をされ、さらには振り返りまで行っているというのは、とてもすごいことですね!
こうした努力ができると、どんどん教員力がアップしていきます
なかなかうまくいかないという方は、こうした取り組みを真似してほしいです

さて、

今回のはあるあるな話であり、典型的なものですね

教員はすぐに「忠実なるしもべ生徒たち」を求めてしまうので、「一方的に意見を押し付けたがる」わけです
それをすると生徒との関係が悪くなってしまったり、独裁になってしまったり、学級としてはいまいちになります
いわゆる、体罰系教員です


そうしてうまくいかないときに改善しようとすると「生徒の話を聞けばいいんだな」と、「生徒のご機嫌ばかり取る」ようになります
そうすると、生徒との親密さは上がりますが、生徒たちはつけあがってきて、前よりも騒がしくなってしまい、制御できなくなってしまいます
「やっぱり、生徒の話なんて聞いてもだめなんだよ」と体罰教員を目指したくなります

今はそんな状況ではないかなと思います




・上の例で、B先生の報告を受けて、A君に事情を聞くと、「ニヤけてることによって、先生に不快な思いをさせたってことですけど、僕だってニヤけてるつもりはなくて不快な思いをしてるんです」と屁理屈を言ってきた(クラスのみんなに聞くと、A君がニヤけていたのは事実)


生徒の言い分を聞くのは大事なことです
でも、その屁理屈を「認める」か「認めない」かは、教員の力量の分かれ目です

質問者さんは「生徒の屁理屈を認める」「ヘラヘラした態度を認める」ことによって、いい加減な生徒を大量に増産したわけです
それだけのことかなと思います


生徒の言い分は聞くけれど、生徒の言い分が屁理屈であるなら「それは屁理屈だよ。そんなこと言って通じるわけないし、それが失礼だという認識を持ちなさい」とその教員に謝罪に行かせる、さらに指導することが必要です
にやけた謝罪をするなら、それを謝罪だと認めてはいけないわけです




いただいた例では、生徒のゴリ押しに負けているだけです
「これは謝罪ではない。いい加減なことをするな」ときちんと言わないといけません

生徒の話を聞くことを大事にする時には、「生徒を育てる」「規律をつくる」といったことをきちんと意識しないといけません
そうした感覚を育てていってください
よくある話といったのは、教員としてのバランスは左・右へと大きく振れながら、経験を積むことでいい位置(バランス)になるからです

よくやっていますので、落ち込むことでなくて、試行錯誤してみてください

この記事には続きがあります
より具体的に教員力がアップするような仕掛けを用意しています
追記はtetra塾の教員コースの塾生になると表示されるようになります