模擬授業のための指導案の書き方6つのポイント~教員採用試験の対策 | t-labo(中学校教師の支援サイト)

模擬授業のための指導案の書き方6つのポイント~教員採用試験の対策

教員採用試験では、2次試験で模擬授業を課しているところはけっこうありますね。

その時の指導案の書き方をまとめておきます。



1.授業の狙いを明確にする

パッと見た瞬間に何を狙っているのかがわかるというのは当たり前です。
ですが、それが出来ない人が多いのですが、

というのも、

知識を身につけさせることは狙いではありません。

授業を通じて、生徒をどのように変化させたいのかが狙いです


中学校ではどの知識偏重の授業になりがちであり、それを否定する気がありませんが、ただ、その授業を通してゴールが知識ではいけないのです。
それは「考え方」なのか、「見方」なのか。

という視点でないと、どうしても授業の内容に固執するだけになってしまいます




2.中心発問を1つつくる

発問と質問の違いは分かりますか?

これがきちんと使い分けられるようになると一人前だと言われます。

発問は授業の骨組みであり、そこに導くためのもの。
そして、授業には必ず中心発問があります。

この中心発問が授業の全てであり、生徒が得るべき唯一の回答です

言い過ぎかもしれませんが、それくらいの重みがあります。
そして、その中心発問にたどり着くために、発問を入れていきます。

質問は知識を確認したり、ヒントを出したりするものです。


ですので、中心発問が必ず入っていることが必要です。




3.導入が全て

おそらく模擬授業は導入部分の5分程度と思われます。
導入を見れば授業のほとんどがわかると言われます。
面白い本は前書きを見れば、やっぱり面白いのと同じ原理。

では、導入で何をするべきか。


1)今日の授業は何をするのか
2)その内容がぜひ知りたい! と思わせる



この2つです。
導入で必然性がなければ、授業は空回りします。

だからこそ、導入。中心発問。

そのためには、スモールステップで授業を作っていくスキルが必要になります。




4.困ったら中心発問へ帰る

授業の好みは色々。
ぼくは最後の結末は中心発問に帰るのが好きです。
まとまりもつきやすいですからね。

導入で「中心発問」:こう思うんだけど・・・実際どうなのかな、知りたい!

2,3個の発問:ふーん、なるほどなあ

結末で「中心発問」に帰る:あっ、そうか!そういうことだったんだ

という流れです。

授業の狙い、中心へと帰るわけですから、この瞬間に生徒は「ハッとする」わけです。
推理小説なら、犯人がわかった瞬間のようなものです。


そうして、生徒が自分の変容を知るわけです。
学ぶ意味が出てくるはずです。




5.シンプルに書く

片付けの下手な人は、どうやってもきれいに部屋を片付けられない。
スキルがないからです。

同様に、

力がない人は、どうやってもうまく指導案が書けない


仕方ありませんね。
だからこそ、ポイントは、シンプルに書くこと。

ごちゃごちゃ書くのは誰でもできますから。
大事な部分だけを切り出して、見た目シンプルにしましょう。

見た人が読みやすく、ああ、ねらいがわかる。
発問がこれかと。

その方がどう考えても心象がいいでしょう?




6.欲張らない

失敗する授業の典型は、あれもこれもと詰め過ぎること。
基本はねらいを一つに定めて、道を作っていくこと。
それに肉付けをするだけですから、そんなに無茶なことにはなりません。


だけど、あれもこれもと入れたくなるのが人間。

蛇足。
余計。
いらない

とにかく自制しよう。
たくさん入れたら点が上がるわけじゃないですから。



終わりに

指導案を見れば、授業の力がわかるものです。

というのも、何を狙いにするかが大事だから。

授業ばかりに気を取られるのではなくて、どのような展開をするのかをしっかりと日々考えてみましょう。
できるなら、うまいと言われている人の授業を見学しましょう