「あの生徒には許可してしまったけど、、、今日はだめ」という矛盾した指導を行うとき | t-labo(中学校教師の支援サイト)

「あの生徒には許可してしまったけど、、、今日はだめ」という矛盾した指導を行うとき

まずはここから の場面に戻りたいと思います。
田村君がナフキンを忘れ、プリントを敷いたらよいと担任の先生が許可を与えた後日、数名の生徒がナフキンを敷いていませんでした。

「田村は認められたのに、おれらはだめなんか?」

数名の生徒はすごい剣幕で怒っているわけですが、どのように指導しましょうか?
教師の指導としても、一貫性を欠いており、厳しい場面です。


どんな場面だったのか

火曜日の配膳時間。たしかに、5人の生徒がナフキンをひいていません。
5名の生徒は廊下にいたので、すぐに呼びました。
沢井「ナフキンひかんといけんじゃろ。だしんさい」
そうすると

生徒「ナフキンひかんでもいいんじゃろ。田村はプリントだったし」
沢井「いや、あれには事情があったから仕方ないじゃろ」

生徒「なら、うちらにも事情があるわ。だけん、ひけんわ」
沢井「そうじゃないだろ。ルールがあるんじゃけ、ひかんと」

生徒「それ差別じゃん。田村はよくて俺らはよくないわけ。最低じゃ、差別するとか」
沢井「いや、差別なんかしてないし。ルールがあるからやりゃな仕方ないじゃん」

生徒「田村はよくて、俺らはだめんじゃ。差別じゃ。だから、嫌われるんじゃ。うざっ!」

そして、他の生徒は「差別!差別!」と連呼します。
結局、5名はナフキンをひかないまま給食を食べました。



何が問題なのか

矛盾してます。苦しい場面ですね。
とはいえ、お互いに人間ですから、そういう場面はたくさんありますよ。
さて、何が問題なのか

・担任の先生が矛盾した指導をしている
(ある生徒には許し、ある生徒には許さない)
・生徒がなんだかんだ理由をつけて、ナフキンをしかないこと
・担任が問題に気づいていながらも、放置している


ルールを守らず、それを容認してしまっているわけですから、クラスとしては悪化するしかないですね。



間違えていたら素直に謝ろう

先日はナフキンなしで許し、今日はだめ。
こんな指導はありえませんね。

ただ、教師としてはありえるわけです。

この前許したことがいけなかったと反省して、改めようとするとき

それが成長する証だと思うんですよね。
ミスってもいいじゃないですか。
そんなときにはさ、

素直に謝ったらいいんです

「この前のことは、ぼくがいけなかった。
ナフキンがないのを時間がないという理由で、そのままでよしとしてしまった。
でも、すごく後悔したし、やってはいけないことだった。

この前とやっていることが違うかもしれないけど、ルールはきちんと守らないといけないし、そうしていきたい。
ごめんね」

とかなんとか。



結局は、人間関係の問題に行き着く

たいてい、素直に非を認めて謝ると人は許してくれます。
生徒も「そうか。仕方ないわ。ナフキンしくわ」って思うはずなんです。

でも、思わないことがあります。。。

教師と生徒の人間関係がうまくできていない場合にはだめです

生徒が教師のことを認めていないのであれば、聞く耳をなかなか持ってくれないし、粗探しをして、反発するだけです。
だから、

問題行動が起きたときだけ、素直に向き合ってもだめ

ってことです。
日ごろの積み重ねがあるからこそ、問題行動があったときに生きてくるんです。

毎日の行動を自然体で、素直にやっていくといつの間にか、いい人間関係ができているもんですよ。



終わりに

基本は、やはり問題行動をそのままスルーしてしまってはだめで、ストップをかけて自制させ、考えさせ、成長させるのが教師の役目です。

教師として引けない場面は多々あります。
このナフキンの矛盾した指導も、引きない場面です。

この引きない場面をこなしていくと、学級に秩序やルールがうまく浸透していくんです。
めげずに地道にやってみましょう!