部活動の指導は、まず人間を育てる場と心得る | t-labo(中学校教師の支援サイト)

部活動の指導は、まず人間を育てる場と心得る

部活動の指導で自分がメイン顧問となったとき、どうするか。

ぼくは部活動なんてやってこなかったし、そもそもスポーツとも縁のない人生を送ってきました。
それなのに、運動部を持てってね。
そういうもんです。

だからといって、クラブから逃げていいわけではありません

というか、逃げられないよね。



1.県大会なんて無理

部活動は「勝つことがすべて」って考えている生徒も多いし、教員もやっぱり勝ちたい。
夢のない言い方だけど、

普通のやり方、普通の練習では勝ち上がれない

ってこと。
朝練して、放課後、夜も練習して、しかも、そこに専念的な指導と情熱、鬼の心が合わさってこそ勝てるもんです。
それを、「今までスポーツなんてやったことありません」って人が入ってきても、勝てるわけがない。

そもそも、そのレベルを求めてはいけない。
県大会や全国大会を目指してはいけない。
無理だから。




2.人間を育てる、これが仕事でしょ?

じゃあ、どうするの?

生徒をどこに出しても恥ずかしくないように、人間として成長させる

これにかぎります。
あいさつ、礼儀、マナー、心がけなど教えなければいけないことは山のようにある。
それをクラブを通して教えていく。

誰でも出来るように見えても、実は出来ない人は多い。
手がかかるし、何より信念がいるから。

クラブ内でトラブルが起これば指導をして、何がいけなかったのかをしっかり教える。
後片付けをいかに早く丁寧にやるかを教える。
他校に行った時に、どのように行動して、振る舞うのかを教える。

技術論の前に、人間論。
でないと、生徒に伝わるものも伝わらなくなってしまう。

そうして、心遣いなどを感じられる生徒に育っていくからこそ、思いやりを持ち、はつらつとなっていく
だから、「あのチームはカスじゃけ」といったようなことは言わなくなる




3.人間的な成長がなかったら?

手をかけなければ、生徒は成長しない。
顧問が好きなように振る舞って、適当に教えれば、生徒は勝てればいいと勝手に勘違いする。
下手な生徒を馬鹿にする

顧問の話をいい加減にしか聞かなくなる。
大会でもトラブルを起こすようになる。
学校生活がいい加減になる

でもって、クラブは弱いまま。

いいとこも、何もない。
「あいつらが早く引退しないかな」と毎日つぶやくようになる。




終わりに

ぼくは人間として成長させることをメインに考えてクラブ指導しています。
その結果として、授業にまじめに取り組む、校則を守って生活する、各クラスでリーダーとして頼りにされる、てきぱき行動できる、行事などの動きが素晴らしい、といった目に見えて成長があります。

指導の入ってないクラブはその逆で、どこでも足を引っ張ってくれます。

試合は勝ったり負けたりするけれど、引退するときにはみんなが涙を流す。
それくらいに思い出深い経験をたくさん積めたということ。

勝ち負けよりも大切なものがあったなと毎年おもうんです。