同じ指示をしても、自分のときには生徒がうまく動いてくれないのは・・・ | t-labo(中学校教師の支援サイト)

同じ指示をしても、自分のときには生徒がうまく動いてくれないのは・・・

「あの先生が言うと生徒が動くけど、ぼくが言ってもああいう感じで動かないんですよね」

「そりゃ、当たり前じゃ! 笑」

これはぼくが採用1年目の5月に職員室でした話です。
なんでかなーと素朴に思っていたことの原因が、今ではよくわかります。
(本当に何も知らない当時のぼくには笑ってしまいます)



なぜ、生徒は教師によって動きが変わるか


恥ずかしい話ですが・・・。

当時のぼくは、学校で一番若く、生徒に一番近い存在である。
逆に、ベテランの先生は実力はあるけれど、生徒からは遠い存在。
だから、若さを武器に対等にやっていけるんだと思っていたんです。

初任者の時には、指導教員が週1日張り付いていろいろなことを教えてくれるんですが、その先生がぼくの代わりに授業をしてくれることになり、授業の研修をさせてもらったんです。

いつもは自分が教えているクラスを指導教員が教える。
不思議な感覚ですが、驚くことは、

なぜか、生徒がきびきび活発に動き、とてもいい授業になったということ

・・・。

あれ? どうして??
同じ教員なのに・・・。 それが率直な疑問であり、未熟さゆえのことでした。



生徒はあなたのことをいつも観察している


まずはここから の中で、随所に見られるのは、新任の先生に対する生徒のなめた態度です。
それは、新任いじめとかではなくて、

その教師に魅力がないから、尊敬されていない

ってことなんですね。
若さは魅力ですが、ただそれだけの一面的なこと。
いろいろな魅力が合わさってこそ、人間的な魅力が生まれ、その結果として、

生徒から教師として認められ、尊敬される。

教師だから尊敬されるわけじゃないのです


生徒は、普段から教師のことを観察していて、評価をしています。
この教師は信用に足るのか、頼りにしていいのかって。



人間的な魅力とは・・・?


単純に、その人と「友達になりたい」とか「一緒に仕事をしたい」とか「話がしたい」と思えるかだと思うんですよね。
自分の周りを見回してみてください。

逆に、付き合いたくない人間の条件を挙げてみるとどうでしょうか?

・嘘つき、ルーズ、約束を守らない
・ルールや社会的決まりが守れない
・自分勝手である
・人の話を聞かない
・いつも文句ばかり言っている

といった感じでたくさんあげることができます。

生徒から見た自分はどんな人かってことですね。

その中でも生徒が求めているものの中には、

授業規律をきちんとして、生徒指導をちゃんとやっているか

というのが必然的に入ってきているんです。
だから、まずはここから の中で新任の先生に対する生徒の態度が出てくるのです。

もっと言えば、新任の先生はやっぱり教師としての力や考え方、言動が足りないので、生徒から見ると、どうしても頼りなく、魅力が薄い様に見えるのです。



終わりに


話がまとまりがつかなくなってきていますが、

<初任者のぼく>
・生徒指導的な力がなく、教師的な魅力やスキルが不足していた
 → 生徒は「それなりに言うことを聞いていればいっか」

<指導教員>
・生徒指導の力があり、教師として魅力やスキルがあった
 → 生徒は「この先生に言うことは聞いておかないといけない。むしろ、言うようにやってみたい」

という感じになったのだと思います。
だから、生徒の動きが全然違うのですね。

当時はそんなことがわからなかったのです。