第46話 運営委員会 | t-labo(中学校教師の支援サイト)

第46話 運営委員会

テスト返しでの不正、普段の授業や学校生活の荒れ、教育委員会の指導を受けて、臨時の運営委員会が開かれた。
メンバーは、校長、教頭、学年主任(己斐、平川、隅田)、教務主任(土井)、生徒指導主任(有田)の7人。

小規模校ゆえに教員の半数以上が運営委員会という仕組みである。



運営委員会でどのように対応するべきかということがテーマ。

テスト返しの一件では、土井がひたすらに、「マニュアル通りに全員がやらないからこうなるのだ」と主張した。
くどいマニュアルだが、たしかに対策としては必要。

問題は学級の問題。

佐々木の1年2組と荻原の2年2組は学級崩壊、己斐の1年1組は学級崩壊の予備軍という認識で一致。
6クラス中3クラスが危機的状況にあると。
平川に言わせれば、3年生も非常にいい加減な状況にあり、受験という脅しがあるからなんとかなっている状況ではないかと。


問題の3クラスについては、
・担任と生徒がうまくいっていない
・授業が教科担当によって荒れる
・エスケープが増えている
・生徒指導が機能していない

ことがあげられたが、その対応を巡ってはこれといった解決策でない。
というのも、エスケープが増えたとしても、その後の指導はうまくできないからだ。
土井は「生徒指導が出来ない人が多過ぎる」と言い放った。

刺のある言葉だが、実情を言い当てていた。
そこにむきになるのが己斐。
『そんなこと言われましたも、先生! 私はやることをきちんとやってますよ!」と主張する。

小規模校ゆえに、副担の数も少なく、問題行動への対応がうまくいかない。
そこに力不足もあれば、うまくいかないのは必然。

「管理職がきちんと対応してください。私たちは授業や分掌に追われていて手一杯です。
いっつも定時頃に帰る管理職が余裕があるんですから」
土井の言葉には嫌味が多分に含まれていた。

当然、管理職は嫌がるのだが、多勢に無勢であり、さっさと帰るという引け目もあってか、しぶしぶ了承した。
管理職には、特に授業の巡回(崩壊している授業には50分入るなど熱心に)が仕事として与えられることになった。

これでうまくいけばいいのだが・・・



※ 指導のポイント

(1)管理職が問われている

最近、リーダーシップがない管理職が多過ぎる。
問題が起きて、教員からせっつかれてから動くのは失格である。
と言いつつも、そういう管理職が多い

次回 → 第47話 遅刻の判定